「あんなバッターじゃない」村上宗隆のサヨナラ打を引き寄せた栗山監督の「信じる力」【侍ジャパン】

2023年3月21日(火)16時9分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 侍ジャパンは20日(日本時間21日)に行われたWBC準決勝(マイアミ・ローンデポパーク)に6−5のサヨナラ勝ち。9回に村上宗隆(23)がサヨナラタイムリーを放ち、熱戦に決着をつけた。

【動画】村上宗隆が会心の一打!「こんなアニメみたいな展開あるかよ!」と海外ファンも熱狂した侍ジャパンのサヨナラ勝ちのシーン

 1点を追う9回無死一、二塁。村上は「バントも頭をよぎった」という。しかし栗山英樹監督の信頼はゆるぎなかった。城石コーチを通じて「ムネに任せた」という伝言を聞いた村上は「やるしかないなと思った」。

 迎えた打席でサヨナラヒットを放った。試合後の会見では「このWBCではなかなか結果が出ず、監督も打順など、僕に対してすごい気を使ってくれた。その気持ちも伝わってましたし、何とかしたいなという思いはすごくありました」と村上は苦しかった心情を明かした。

 大会を通じて不振に悩まされ、試合前の打率は・235。準々決勝からは4番から5番に降格となっていた。この試合も9回までは三振が続くなど苦しんでいたが、最高の場面で結果を出した。

 村上を信じ、起用し続けてきた栗山監督は試合後の会見で「本人の中ではまだチームに迷惑かけている意識があるんじゃないか」としながら、「あんなバッターじゃない。世界がびっくりするようなバッターなので。WBCで証明したいと思ってきた」と強い口調で信頼を現した。

 不振の村上をめぐっては4番の打順をめぐって、これまで様々な議論も起きた。ただそんな逆風にも栗山監督は信念を曲げず、スタメンで起用し続けてきた。その期待に応え、大一番で最高の仕事をしてみせた村上。ムードは最高潮、チーム一丸となった栗山ジャパンが世界一奪回に臨む。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「栗山監督」をもっと詳しく

タグ

「栗山監督」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ