日本ハムや巨人の監督じゃ小さい!?名将・栗山英樹に高まるコミッショナー就任待望論

2023年6月4日(日)11時30分 ココカラネクスト

選手からの信頼も厚かった栗山監督(C)Getty Images

 惜しまれながらの退任となりました。

 今年3月のWBCで見事に侍ジャパンの世界一へと導いた名将・栗山英樹さんです。5月31日で代表監督の契約期間が終了。「僕もファンの皆さんと一緒で選手の姿に感動したので、選手にお礼を言いたい」と、いつもの栗山節で語りました。

 スポーツ各紙では早くも後任監督について様々な名前が挙がっています。

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【スポーツニッポン】
イチロー
松井秀喜
井口資仁
工藤公康
高橋由伸氏

【日刊スポーツ】
イチロー氏
古田敦也氏
工藤公康氏

【デイリースポーツ】
工藤公康氏
高橋由伸氏
井端弘和氏

 いずれもビッグネームですが、スポーツ紙のデスクはこう苦笑します。

「確かにやりがいのあるポストであることは間違いありませんが、今年の栗山さんはどう考えてもできすぎでした。正直、次回大会に同等の結果を残すのは誰がやったとしても至難の業で、火中の栗を拾うようなもの。最後はNPBサイドが誠意を尽くして『お願い』して、何とか引き受けてもらう形になるのではないでしょうか」

 となると、もう一つの関心事は、今後の栗山さんです。一部報道では新庄監督の後任として日本ハムの次期監督候補に、さらにはネットメディアでは「ポスト原」としても名前が挙がっていますが、前述のデスクはこう首を横に振ります。

「やるべきではありません。日本代表監督として最高の栄誉を手にした方が、なぜまたペナントレースの荒波の中、勝った負けたを繰り返す日々を送らなくちゃいけないのか。それよりも野球界全体のグランドデザインを描く仕事をするべきです。ズバリ、NPBのコミッショナーですよ」

 プロ野球の最高責任者は、権威付けのためにも過去、法曹界や財界、外交官などから選ばれる傾向にありました。しかし、野球界に横たわる様々な問題を解決するため、現場の実情をよく知り、決断のできるリーダーが今こそ望まれると、前述のデスクは語気を強めるのです。

「栗山さんの凄いところは長年、テレビ朝日系『熱闘甲子園』のキャスターを務め、東海大でもコーチ経験があるなど、アマチュア球界に太いパイプを持っていることです。現行のプロ・アマを遮る『縦割り行政』を打破するには、アマ球界の関係者にも顔が利く必要がある。彼らも栗山さんのアイディアには話を聞かざるを得ないでしょう。栗山コミッショナーのもと、野球界がひとつになり、子供たちの野球離れや競技人口減への対策をスピーディーに打ち出すことが求められています。救世主として、これ以上の適役はいないわけです」

 今後に関しては野球界やスポーツ界への「恩返し」を今後のミッションに挙げる栗山さん。ならば最もリーダーシップが発揮できるポストで、大いに「采配」を振るって欲しいとの声も、傾聴に値すると言えるでしょう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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