バスク代表が約4年ぶりに再始動! ビエルサ監督が率いるウルグアイと『サン・マメス』でドロー

2024年3月24日(日)10時55分 サッカーキング

バスク代表とウルグアイ代表が『サン・マメス』で激突 [写真]=Getty Images

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 23日に行われた国際親善試合のウルグアイ代表戦で、バスク代表が再始動した。

 スペイン北部バスク州(ビスカヤ県、ギプスコア県、アラバ県)とナバーラ州およびフランス領バスク(ラブール地方、低ナバーラ地方、スール地方)の計7領域からなる“エウスカル・エリア(バスク地方)”の代表が、約4年ぶりに活動を再開させた。国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)に加盟していない非公認組織のため、FIFAワールドカップやEUROといった表舞台への参加権を有していないものの、初の対外試合となった1915年1月以降、同代表は紆余曲折ありながらも定期的に活動してきた。

 今回、バスク代表はアスレティック・ビルバオの本拠地として知られる『サン・マメス』に、かつて同クラブを率いたマルセロ・ビエルサ氏が監督を務めるウルグアイ代表を迎えた。バスク代表の指揮を執るのは、オサスナの“プリメーラ”定着だけでなく、昨季はコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)でクラブを決勝まで導いたハコバ・アラサテ監督だ。

 バスク代表のスターティングメンバーには、今季のラ・リーガで躍進中のジローナで主力を張るイバン・マルティンを筆頭に、アスレティック・ビルバオの“心臓”として成長を遂げていたミケル・ベスガ、若きウインガーのアドゥ・アレスらが入った。センターバックはアリツ・エルストンドとジョン・パチェコというレアル・ソシエダのコンビとなっている。一方、ウルグアイ代表はフェデリコ・バルベルデとロナルド・アラウホこそメンバーから外れたが、マティアス・ベシーノ、ロドリゴ・サラサール、アグスティン・カノッビオらが先発に名を連ねた。

 試合は立ち上がりこそウルグアイ代表がチャンスを作ったが、時間の経過とともにバスク代表が流れを引き寄せる。25分にゴール前でこぼれ球に反応したアレックス・ソラがゴールネットを揺らしたものの、ここはオフサイドのため得点は認められない。それでも、前半終了間際の45分、敵陣右サイドで前を向いたアンドニ・ゴロサベルのアーリークロスから、ボックス内でうまくターンしたアルバロ・ジャロが右足でフィニッシュを叩き込み、バスク代表が1点をリードして前半を終える。

 だがウルグアイ代表もこのまま黙ってはいない。後半に入ると、キックオフ直後のプレーでギジェルモ・バレラが右サイド高い位置まで駆け上がる。エルストンドのクリアが中途半端になると、最後はマティアス・ベシーノがワントラップから右足でシュートを沈め、ウルグアイ代表が試合を振り出しに戻した。

 1−1となった後、59分にはバスク代表のヨン・モンカヨラが、ボックス左のスペースへフリーで侵入したが、右足で狙ったシュートはGKフランコ・イスラエルに防がれる。その後はロドリゴ・ベンタンクール、ナイタン・ナンデス、ジョルジアン・デ・アラスカエタをピッチへ送り出したウルグアイ代表が攻め込むシーンが目立ち、84分には右からのクロスボールをルシアーノ・ロドリゲスが頭で合わせたが、ヘディングシュートはポストに嫌われた。

 試合はこのままタイムアップ。バスク代表にとって、2020年11月以来の“再始動”となった一戦は、1−1のドローで終了した。

 今回のバスク代表の活動はこれにて終了。一方で、ウルグアイ代表の欧州遠征は続き、26日にはフランスでコートジボワール代表との一戦に臨む。

【スコア】
バスク代表 1−1 ウルグアイ代表

【得点者】
1−0 45分 アルバロ・ジャロ(バスク代表)
1−1 46分 マティアス・ベシーノ(ウルグアイ代表)

サッカーキング

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