オープン戦で露呈した阪神打線の不安を大物OBが指摘「今年も外国人で悩むかもしれない」
2023年3月28日(火)6時0分 ココカラネクスト
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プロ野球は3月26日でオープン戦の全日程を終了し、今季セ・リーグのペナント奪還を目指す阪神は日程最終日に昨季日本一のオリックスと対戦し2−5で敗れた。
両チームとも、3月31日の開幕に向け、最後のゲームとなった中、効率よく得点を重ね白星で締め括ったオリックスに対し、阪神は試合結果・内容から、今後への不安を残したままペナントレースへ突入することとなる。
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この試合で見られた今季の不安点を指摘しているのは、球団OBでもある田尾安志氏だ。試合終了後、YouTubeチャンネル『田尾安志【TAO CHANNEL】公式YouTube』を更新、その中で開幕を前に阪神打線についてのコメントを残している。
試合では4回表、阪神の攻撃時に近本光司、中野拓夢が連打で出塁した場面、次打者のシェルドン・ノイジーが初球の変化球にバットが出て一塁へのファウルフライに終わっている。
この打席の内容に対し田尾氏は「3番ノイジーのバッティングが非常に寂しかった。初球の外のカーブを全く自分のスイングが出来なかった」と述べており、続けて「あの打席を見た時に、また今年も外国人で悩むかもしれないと感じました」と表情を曇らせている。試合レポートを一通り終えた後の総括でも、田尾氏はノイジーに対して「(打順は)3番で良いのかな?」と起用法への苦言を呈した。
また、シーズンへの展望を語った際にも「ノイジー、(ヨハン)ミエセス、この2人の調子が良ければ当然、使い続けることになりますが」と前置きしながら「開幕からは2人を起用することになりそうだが、岡田(彰布)監督は1か月間で見極めを行なうでしょう」と主張。その上で「特にノイジーは、内容、成績によっては(スタメンから早々に)外す可能性も出てくる」と見通しを述べた。
さらに田尾氏は外国人選手の起用が難しい場合について「井上広大を使ってみたいですね。三振もするだろうけれども、長打力もある。使ってみたいと思わせる楽しみな選手」と入団4年目の若武者への期待も口にしている。
昨季は3位とAクラスという成績を残しながらも、チーム打率、本塁打数はリーグ5位に終わった阪神にとって、ペナント制覇へ向け、ノイジー、ミエセスという新助っ人の活躍が必要であることは明らかだ。しかし、田尾氏の懸念が的中するようであれば、今季も序盤から苦しい戦いとなるだろう。両外国人が打線の核となれる存在か否かを見通せないまま、阪神は2023年の開幕を迎えることとなった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]