FIA F2メルボルン初走行は3度の赤旗。地元ドゥーハンが他を圧倒【順位結果/第3戦 フリー走行】

2023年3月31日(金)9時6分 AUTOSPORT web

 3月31日、2023年FIA F2第3戦メルボルンのフリー走行がオーストラリアのアルバート・パーク・サーキットで開催され、アルピーヌ育成のジャック・ドゥーハン(インビクタ・ビルトゥジ・レーシング)がトップタイムを記録。3度の赤旗中断を挟むなか、レッドブル&ホンダ育成の岩佐歩夢(ダムス)は7番手タイムを記録している。


 現地時間10時(日本時間8時)から行われた45分間のフリー走行は、FIA F2のオーストラリア初走行ということもあり、FIA F3同様こちらも荒れ模様となった。ヨーロッパでキャリアを重ねてきた多くのドライバーにとって初走行となるアルバート・パーク・サーキットは湖を周回する公道と駐車場を組み合わせた半公道レイアウトということもあり、コースアウトやスピンが続出。


 そんななか、セッション開始9分のところで岩佐が1分32秒927をマークしトップに浮上。ただ、その直後、オーストラリア出身で地元ファンからも多くの注目を集めるドゥーハンが1分31秒487を記録しトップにおどり出る。


 岩佐はその直後に1分31秒573をマーク。ドゥーハンに0.086秒まで接近するも、エンツォ・フィッティパルディ(ロダン・カーリン)が1分31秒524をマークし、0.037秒差の暫定2番手に浮上。また、岩佐を挟んでゼイン・マロニー(ロダン・カーリン)が4番手に続き、2〜4番手にレッドブル・ジュニア・ドライバーが続く状況となった。


 各車続々とベストラップを更新するなか、セッション開始13分のところでロイ・ニッサニー(PHMレーシング・バイ・チャロウズ)が最終コーナーで単独スピンからクラッシュ。これで赤旗が掲示されセッションは約11分間中断された。


 赤旗により走行時間も減り、またアタックのタイミングを図ろうとコース上至るところでトラフィックが発生するなか、レッドブル育成のアイザック・ハジャル(ハイテック・パルスエイト)が1分30秒749をマークしてトップに浮上、同じくレッドブル育成のジャック・クロフォード(ハイテック・パルスエイト)が2番手に続き、ハイテック・パルスエイトがワンツーという状況に。


 その直後、セッション残り17分をきったところでユアン・ダルバラ(MPモータースポーツ)が最終コーナーアウト側の芝生にリヤタイヤを乗せたことでスピンを喫し、コースとピットロードの間のわずかなグリーンエリアにマシンを止めることに。これで2度目の赤旗が掲示され、セッションはまたもや中断となる。


 5分の中断を挟み、残り12分でフリー走行は再開を迎えた。再開早々にドゥーハンが1分30秒132をマークしてトップに浮上。ハジャルもタイムを更新するが0.009秒届かず、そしてクロフォードもタイムを上げるもドゥーハンまで0.089秒とトップ3は接戦に。


 一方、岩佐は2度目の赤旗解除後もピットでエンジンカウルを外してメンテナンスを実施、残り7分を切ったところで再びアタックに入った。岩佐はセクター1、セクター3で自己ベストを更新も、セクター2で伸びず1分30秒349というタイムに。その直後、ドゥーハンがセクター1、セクター3で全体ベストを更新し、1分29秒238を叩き出す。


 ハイテック・パルスエイトの2台も1分29秒台にタイムを上げるも、ドゥーハンと同じくアルピーヌ育成のビクトール・マルタンス(ARTグランプリ)が1分29秒407をマークし2番手に続く。その直後、岩佐歩夢が1分29秒585までタイムアップ。ただ、ドゥーハンは1分28秒989というライバル勢を突き放すタイムを記録する。


 セッション残り1分を切ったところでオリバー・ベアマン(プレマ・レーシング)がターン1でスピンを喫し、グラベル上でストップ。これで3度目の赤旗が掲示され、セッションはそのまま終了を迎えた。フリー走行トップはドゥーハン、2番手にハジャル、3番手にマルタンスが続いた。最終アタック中に赤旗が掲示されたこともあり岩佐は7番手でフリー走行を終えている。


 2023年FIA F2第3戦メルボルン公式予選は、このあと現地時間17時30分(日本時間15時30分)から行われる予定だ。


■2023年FIA F2第3戦メルボルン フリー走行結果





































































































































































Pos.No.DriverTeamTime
114J.ドゥーハンインビクタ・ビルトゥジ・レーシング1’28.989
210I.ハジャルハイテック・パルスエイト1’29.302
36V.マルタンスARTグランプリ1’29.312
49J.クロフォードハイテック・パルスエイト1’29.379
54E.フィッティパルディロダン・カーリン1’29.465
68O.ベアマンプレマ・レーシング1’29.562
711岩佐歩夢ダムス1’29.585
83Z.マロニーロダン・カーリン1’29.658
922R.フェルシュフォーファン・アメルスフォールト・レーシング1’29.691
1025R.ボシュングカンポス・レーシング1’29.958
1124K.マイニカンポス・レーシング1’30.035
121D.ハウガーMPモータースポーツ1’30.231
1320R.スタネトライデント1’30.237
145T.プルシェールARTグランプリ1’30.268
1512A.ルクレールダムス1’30.333
1615A.コルデールインビクタ・ビルトゥジ・レーシング1’30.347
177F.ベスティプレマ・レーシング1’30.621
1823J.コレアファン・アメルスフォールト・レーシング1’31.054
1917B.ベナビデスPHMレーシング・バイ・チャロウズ1’31.183
2021C.ノバラックトライデント1’31.432
2116R.ニッサニーPHMレーシング・バイ・チャロウズ1’34.096
222J.ダルバラMPモータースポーツ1’40.683


ジャック・ドゥーハン(インビクタ・ビルトゥジ・レーシング)のファンの写真に応じる父ミック・ドゥーハン

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