開幕カードで明暗分かれた中田翔と細川成也 中日浮上の鍵を握る「大砲」に待たれる”キッカケ”

2024年4月2日(火)17時10分 ココカラネクスト

中田は3試合で2発と結果を出した。細川に当たりが出ればチームは浮上の足掛かりにできるはずだ(C)産経新聞社

 ヤクルトとの開幕カードを2敗1分けで終えた中日。オープン戦優勝からわずか1週間で、現実を叩きつけられた気分のファンも多いことだろう。

 ただ、全てが悪かったわけではない。4番・中田翔の2本塁打はその最たるもので、今年の打線は中田が柱であることを印象付けるには十分だった。

【動画】中日の”4番”が渾身の一発!中田翔が開幕戦で放った豪快弾を見る

■第1号は「絵になる」ホームラン

 1本目は3月29日の開幕戦、同点で迎えた5回に飛び出した。

 カウント1ボールから、サイスニードがストライクを取りにきた変化球を一閃。打球の行方を確信した中田は一歩、二歩、三歩……ゆっくりと歩き出す。青く染まる左翼席への着弾を見届け、バットを軽く放り投げる。

 まさに「絵になる」ホームランで、中日に勝ち越し点をもたらした。

 2本目は31日の第3戦、3点ビハインドからのソロアーチ。ミゲル・ヤフーレが投じた速球を振り抜き、1本目と同様に竜党が埋めつくす左翼席へ運び、反撃ムードを醸成した。

■しばらくは4番起用が続くか

 残念ながらチームの勝利にはつながらなかったものの、中田が今回放った2本の本塁打は、これまで日本ハムや巨人で見せてきたものと同じ感覚を覚えた。

 ファーストストライクから積極的に振っていき、一撃で捉えるーー。

 これこそが中田のバッティングスタイル、今のドラゴンズ打線に足りないのはこういうところなのだと、改めて思わされた。

 身体的に問題がなければ、しばらくは中田の4番起用が続くだろう。

■細川に「H」のランプを

 中田の打ちっぷりに呼応してほしいのが細川成也である。開幕カードは3試合で1本もヒットが出ずに終了。好機での凡退が目立ち、併殺打はすでに3個。打球がなかなか上がらず、捉えた当たりもほとんどないのが心配だ。

 オープン戦では、バンテリンドームの5階席に届くアーチを架けるなど調子は上々。開幕戦でも初打席から四球を2度続けて選んでおり、投球へのアプローチも悪くなかった。強いて言うなら少しボールの見極めが遅くなっているかなと感じたぐらい。キャリア初の開幕スタメンで硬くなった可能性はあるが、結果が出ないことでズルズルと行っていると推察する。

 だからこそ「H」のランプを灯したい。形は問わない。1本出るだけで、本人も周囲も見方が変わる。平常心でプレーできるはずだ。

 中田を中心に、細川ら周りの打者もどんどん振っていく。一撃で捉え、得点を奪っていく。

 2024年の中日打線に期待したいことはこれだ。

[文:尾張初]

ココカラネクスト

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