「ええ加減なことしたらあかん」巨人・坂本が小学6年生時に野球チームの恩師に練習態度を叱られ取った行動

2025年4月4日(金)5時30分 スポーツ報知

3回、マウンドの田中将(左)に声をかける坂本(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ 中日3—5巨人(3日・バンテリンドーム)

 万感の思いを「らしい」一言に込めた。試合後、巨人・坂本勇人内野手(36)は開口一番「田中さん、ナイスピッチングでした!」と、幼なじみをねぎらった。今季初安打、初打点を含む2打数1安打2打点。586日ぶりの白星を挙げた「マサヒロ」を、背番号6が力強く援護した。

 千両役者の仕事だった。「7番・三塁」で3試合ぶりのスタメン。0—0の2回1死一、三塁で迎えた第1打席。内角143キロ直球を、右脇を締めた鋭いスイングで押し返した。飛距離十分の先制中犠飛に「和真が良く走ってくれました」と三塁からヘッドスライディングで生還した岡本に笑顔で拍手。今季初打点が、勝利打点となった。

 試合前まで今季は無安打。2点リードの4回には左前打を放ち、今季12打席目で初ヒット。1点リードの8回1死満塁では2本目の犠飛で貴重な追加点をたたき出した。「とりあえず1個、チームの勝ちに貢献できたのが良かった」と盟友とともに文句なしの“開幕”を迎えた。

 野球選手としての原点をつくってくれた兵庫・昆陽里タイガースへの感謝を忘れたことはない。キャプテンを務めていた小学6年時のある日、監督を務めていた山崎三孝さん(現チーム理事長)に「ええ加減なことしたらあかん。誰がついてくんねん!」と、練習での態度をとがめられた。その晩、公園で街灯の明かりを頼りにバットを振り続けた負けん気が、今につながっている。06年、巨人にドラフト指名された直後には、赤い球団旗を昆陽里タイガースにプレゼント。総額38万円の思いがこもった品で感謝を形にした。

 開幕のヤクルト戦は5打数無安打に終わり、翌日の第2戦は中山が三塁で先発。チームの応援に声をからした一方、4回までに12点リードと試合の大勢が決すると1人でベンチ裏へ。マシンに向かい、黙々とバットを振り込んだ。

 盟友の最大のピンチだった5回1死満塁の守備では細川の鋭い三ゴロを軽快にさばき、二塁へ転送して併殺を完成。背番号11に勝利投手の権利が舞い込むアウトを積み重ねた。坂本の2犠飛を含む1試合4犠飛はNPBタイ記録。「2人でね、チームの勝ちに1つでも貢献できるように、こういう試合が増えるように僕も頑張ります」。マー君が投げて、坂本が打つ。巨人の歴史に新たな1ページが加わった。(内田 拓希)

◆NPB新記録  両軍で6犠飛

 巨人は2、3、5、8回に犠牲フライを記録。1試合4犠飛は、21年10月8日ロッテ戦の日本ハム以来、プロ野球10度目の最多記録。セでは91年5月24日巨人戦の大洋以来2度目(パ7度、1リーグ1度)。巨人では39年10月8日セネタース戦以来2度目。また、中日も3、7回に犠飛を記録し、両軍で計6犠飛。両軍で1試合6犠飛は、過去7度あった5犠飛を上回り、両軍1試合最多犠飛のプロ野球新記録。

スポーツ報知

「恩師」をもっと詳しく

「恩師」のニュース

「恩師」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ