【阪神】サトテル2試合連発はチームに勢いをもたらすか? 今季初のカード勝ち越しで見えた光
2024年4月6日(土)18時1分 ココカラネクスト
佐藤輝が2試合連続アーチで勝利に貢献した(C)産経新聞社
阪神が今季初めてのカード勝ち越しを決めた。4月6日のヤクルト戦(神宮)で前夜に続き、7回に6番の佐藤輝明が右中間席へ決勝の2号2ランを放って試合を決めた。阪神が4-3で勝利を収めている。
【動画】佐藤輝明が2試合連続で決勝アーチを放ったシーン
打率はまだ1割台の佐藤輝だが、印象に残る活躍が目立ち始めた。前日5日の同戦は、2点ビハインドの9回に同点に追いつくと、延長10回に決勝の今季1号ソロを右中間席へ放ち、7-6で逆転勝ちを飾った。今季初の本塁打が値千金の決勝弾となった佐藤輝はヒーローインタビューで「最高です」「完璧でした」と、会心の一発を振り返っている。
阪神は2カード連続の負け越しで神宮に乗り込んできた。ペナントレースはまだ始まったばかりだが、昨季の王者からすると予想外のスタートとなった。
佐藤輝の2試合連発はチームに勢いをもたらすのか。チームは不動のレギュラーが多く、主力が復調しなければ得点力は生まれない。1番の近本光司、2番の中野拓夢は打撃に安定感があるため、あとは3番以降の働きが大きく影響を及ぼしそうだ。
唯一ポジション争いをしている左翼では、5日にシェルドン・ノイジーがソロアーチを放つと、20歳の前川右京も3試合連続安打で打率が4割を超えるなど、相乗効果をもたらしている。チーム状態が上向くと同時に競争はさらに激しさを増すだろう。
佐藤輝はルーキーイヤーから3年連続で20本塁打以上を放ってきた。若き大砲はこれまで単打こそ生まれていたものの、本来の長打力は影を潜めていた。主軸の復調とともに、阪神打線に光が見え始めた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]