F1ボスのロス・ブラウン、無観客イベントの形で開幕する可能性を認める「2020年シーズンは8戦から19戦の間に」

2020年4月9日(木)7時55分 AUTOSPORT web

 F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、2020年F1シーズンの序盤グランプリは無観客で行う可能性があると語った。


 新型コロナウイルス感染拡大の影響で最初の9戦が延期あるいは中止になった。今シーズン開始は早くて6月28日のフランスGPとなっており、フランスも確実に開催できるとはいえない状況にある。


 ロス・ブラウンはSky F1の企画のなかで、2020年F1シーズンの見通しについて語り、フランスGPでの開幕は難しいとの考えを示唆した。


「7月序盤にシーズンをスタートすれば、19戦を開催できるだろう」とブラウンは語った。
「きついスケジュールになる。3戦連続で開催し、1週休み、また3連戦を行って1週休む、といった繰り返しだ。ロジスティクスの問題も考えている」


 過密スケジュールで開催する場合、1グランプリを3日間ではなく2日間に短縮する可能性があると、ブラウンは語った。さらに、少しでも早く安全な形で開幕するために、無観客イベントの形をとることも考えているとも認めた。


「我々の見解では、ヨーロッパでのスタートが好ましい。無観客イベントになる可能性もある」とブラウン。


「チャーター機で到着したチームメンバーを、我々がサーキットへと運び、全員の検査をし、感染者がいなければ、リスクはない。そして観客を入れずにレースを行う。そういった極めて閉鎖的な環境を作ることはができるだろう」


「素晴らしいことではないが、全くレースをしないよりはましだと思う」

2019年F1ブラジルGP レース後、コースになだれ込むファンたち

 ブラウンは、大勢の人々が外出制限を受けて自宅に閉じこもっているなか、グランプリを開催して彼らを楽しませることは重要であると考えている。一方で、開幕時期は慎重に決める必要があると強調、2021年1月までシーズンを続けることも視野に入れているという。


「大勢のF1ファンが、自宅でじっとしており、孤立している人々もいるだろう。F1の動きを止めず、ファンを楽しませることができれば、この危機のなかでそれは素晴らしい出来事だ。ただ、人々をリスクにさらすことはできない」とブラウンは言う。


「できるだけ早く開幕するための構造を考えている。それと同時に、スタートしたら、シーズンを継続させなければならない。開幕した後にまたしばらく休止するのでは意味がない。(開幕戦は)ヨーロッパで行われる可能性が高い。それが無観客イベントになることも考えられる」


「(選手権としては)最低8レースが必要だ。8戦なら10月からスタートしても開催できる。来年まで継続することになる可能性はあり、最終戦を1月に持ってくる可能性について検討している。ただ、それにはさまざまな複雑な問題が伴う」
「今年は8戦から19戦のなかでの選択になる」


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