“古巣降格”のローソンに母国メディアもシビアな視線 返り咲きへの条件も提示「ハジャーに勝ち続けるしかない」
2025年4月9日(水)16時40分 ココカラネクスト

レーシングブルズのパートナーに勝つことがローソンのステップアップの条件だ(C)Getty Images
今季の開幕をレッドブルのドライバーとして迎えたリアム・ローソンは、第3戦日本GP直前に角田裕毅と入れ替わる形でレーシングブルズへと降格となるなど、不本意なシーズンスタートとなっている。さらに昨年まで在籍した、古巣での最初のレースとなった鈴鹿でも17位と振るわなかった。
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開幕から満足な結果が残せていないローソンに対し、母国メディア『New Zealand’s Herald』も巻き返しに期待を寄せるとともに、冷静な視点からの分析も行っている。
同メディアは、ローソンが新たにコンビを組むこととなった新人、アイザック・ハジャーの8位入賞という好結果をフォーカスし、「レーシングブルズで再スタートとなったリアム・ローソンが2026年にレッドブルのトップチームに戻るための、越えるべき新たなハードルが現れた」と主張する。さらに、ルーキーの現在までの3戦を振り返りながら、「ハジャーは鈴鹿での好成績により、F1界で急速に評価を高めている」などと綴っている。
また、「鈴鹿では予選7位と健闘し、決勝ではルイス・ハミルトンにだけ抜かれて8位でフィニッシュ。ローソンよりも9つ上の順位でゴールし、かつてのチームメイトであり昇格を果たしたユウキ・ツノダも上回ったことで、自身がより優れたドライバーであることを証明した形だ」として、ハジャーへの賛辞を続ける。
他にも、「今やハジャーは若きニュージーランド人ローソンにとって、最大のライバルと化している」と評するとともに、同メディアはローソンのトップチーム返り咲きにこだわっており、「同じマシンに乗る今、ローソンが再びマックス・フェルスタッペンの隣に座るには、ハジャーに勝ち続けるしかない」などと訴えている。
さらにトピックでは、レッドブル初戦を終えた角田の結果にも言及。同メディアは、「一方、ローソンのライバルであるユウキ・ツノダは14番手からスタート、最終的に12位でフィニッシュした。順位を2つ上げるオーバーテイクをみせ、ドライバー・オブ・ザ・デイにも選ばれた。鈴鹿のような追い抜きが難しいコースでは、他のどのドライバーよりも多く順位を上げたことになる」として、こちらも上々の走りだったと褒め称えている。
ドライバー交代というシビアな決断が下され再出発となったローソンは、ここから地元メディアの期待に応える走りをみせられるか。そしてトップチームへの復帰に向けての、“2人のライバル”との争いにも引き続き、注目が集まる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]