横浜M西野SDと一問一答...ホーランド監督の選手交代タイミングは「マネジメントの傾向かもしれない」

2025年4月10日(木)18時14分 スポーツニッポン

 横浜F・マリノスの西野努スポーティングダイレクター(SD、54)が10日、神奈川県横須賀市内のクラブハウスで取材に応じた。今季から指揮するスティーブ・ホーランド監督(54)の下、リーグ戦は開幕から9戦でわずか1勝で、現在17位に低迷。チーム状況や今後の立て直しについて、約1時間に及ぶ質疑に応じながら説明した。

 西野SDとの主な一問一答は以下の通り。

 ——昨季62失点の守備が改善された一方、クラブ最大の武器である攻撃的サッカーが失われている。リーグ戦9試合で計7得点の受け止めは。

 「アタッキングフットボールの体現についてはほど遠いところにいる。スティーブ監督と一緒にチームづくりを進め、失点数を減らすという一つのハードルは順調に克服している。一方で守備を整備するということは、ある程度ルールをつくって組織として決まり事を守ることを徹底しないといけないので、攻撃的なところでクリエイティビティーや選手の自由度が守備側に引っ張られて発揮できなくなっていると感じるし、監督も理解している。意図的にそうしているわけではないが、そうなっている現状は把握している」

 ——ホーランド監督の選手起用について。過密日程でも先発を大幅に変更せず、試合途中の選手交代も後半終盤が多い。

 「スティーブ監督のマネジメントの傾向かもしれないし、これだけの大きなクラブ、しかも優勝経験があるクラブを任されて、最低限の勝ち点は最初から求められてると思っているので、本人は目の前の勝ち点を拾うこと、いろんな選手にチャンスを与えてもっと能力を伸ばしてもらうこと、そのバランスは苦労していると思う。彼との会話からもそれは感じる。だからといって“いくらでも時間を使っていいよ”なんて言えないし、でも“次の試合、この3連戦で絶対3勝しろ”なんてことも絶対言えない。そこはチームを中長期的に成長させていく上で、彼自身のアイデアもあるだろうし、僕は僕なりの理想論もある。そこは継続して議論していく。彼の監督としての決断を尊重しながらやってる」

 ——ホーランド監督は来日前後のJリーグの印象についてどう語っているか。

 「(ホーランド監督の)話に出てきたのは、やっぱり欧州の人たちは日本代表のイメージが強い。足元のスキルがうまくて、しっかりビルドアップして、中盤を構成しながらやるチームが多いんじゃないかというJリーグに対する一般的なイメージを持たれていた。それに対し、思ったよりもダイレクトでシンプルでパワフルなサッカーをするチームが多いというのは、彼の持ってきた印象とはちょっと違うところかなと思う。実際、そういったチームとの対戦に苦労しているのも事実だし、そこは彼が学んでいるところ」

 ——現在17位だが、改めて今季の目標は。

 「一つでも上(の順位)という言葉しか今は出ない。このクラブは当たり前にACL、アジアでの大会に出ることが求められていると思っているので、リーグだと2位、もしくは3位以内。天皇杯、ルヴァン杯(ではタイトル)を獲ることに毎シーズン(目標を)置くというのは今年の最初に明言したし、チームに伝えたので、そこは変わらない。そこを目指す」

スポーツニッポン

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