arto-PANTHER TEAM THAILAND スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

2018年4月11日(水)13時2分 AUTOSPORT web

2018 SUPER GT RACE REPORT
第1戦岡山国際サーキット

 アット-パンサーチームタイランドは、4月7日〜8日、岡山県岡山国際サーキットで開催された2018 SUPER GTシリーズ第1戦に参戦、シリーズ本格参戦2シーズン目を闘い始めました。


 ドライバーは昨年同様ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ(Nattavude Charoensukhawatana)とナタポン・ホートンカム(Nattapong Hortongkum)が務めますが、マシンは新たにLEXUS RC F GT3を導入しました。


■公式予選


 年明けにシェイクダウンしたRC Fはその後岡山国際サーキットを含む合同テストを通してセッティングを進めてきました。2 人のドライバーは基本的な操縦性に満足していまし
たが、走行の機会も限られており、完全な状態に熟成することはできないまま開幕戦を迎えることになりました。


 チームは土曜日のフリー走行セッションで最終的にセッティングを行う予定でいました。ところがレースウィークの岡山国際サーキットは季節外れの寒波に襲われてコンディションが大きく変わってしまい、マシンを仕上げることができないまま公式予選セッションを迎えざるをえませんでした。


 Q1のタイムアタックは、今年に入って速さを増してきたホートンカムが担当しました。気温が低くタイヤを暖めるのが難しいコンディションの中、ホートンカムは1分27秒587を記録し、昨年は0秒572遅れをとった48号車を0秒192凌ぎましたがQ2進出はなりませんでした。


■RACE


 翌日曜日も気温は上がらず、難しいコンディションで決勝レースが始まりました。スタートドライバーは初めてホートンカムが担当、スタート後タイヤが暖まりにくい状況ながらポジションを維持していましたが、予選から使っていたミディアムタイヤの摩耗が進みグリップを失ってきたため、チームは予定外のピットインを行ってタイヤを交換することを決めました。


 ホートンカムは11周目にピットイン、タイヤをミディアムハードに交換してコースに復帰しましたが最下位まで順位を下げてしまいました。タイヤを交換した後、ホートンカムは安定したペースで周回を重ね36周を走り終えてピットイン、タイヤ交換、給油を行い、ジャルーンスルカワッタナに交代しました。


 ジャルーンスルカワッタナもタイヤに違和感をおぼえながら安定した周回を重ね、クラス優勝者から3周後れでレースを完走しました。完走車中最下位ではありましたが、出走29台中27番手となるレース中ベストラップタイムを記録し、第2戦以降に希望をつなぎました。


■正式結果


公式予選 クラス28位(出走29台)1分28秒587
決勝クラス24位(出走29台)48周(3周遅れ)


■コメント


Aドライバー:ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ


 交代してコースに出て5周ほど走るとアンダーステアが出てきました。運転するのは大変でしたが、決して悪くない週末だったと思います。クルマの調子が非常に良いのが嬉しいです。セッティングはまだ完全ではありませんが、今年は昨年よりも良い成績を出せる手応えを感じたレースでした。


Bドライバー:ナタポン・ホートンカム


 初めてスタートを担当したので少し緊張しました。スタートするとタイヤの感触が悪く、走り続けるのが難しいと感じたのでチームと相談してピットインしました。それからは安定したラップタイムで走れ、順位を上げることができました。昨年はレース中のラップタイムが不安定でしたが、RC F はフィーリングがとても良く、今後のレースがとても楽しみ
になりました。


チーム監督:ステポン・サミタシャ


 岡山国際サーキットは狭いので、今回は事故がないようにと思っていました。ドライバーがしっかりレースをまとめてくれて無事フィニッシュできて良かったです。順位はまだまだ満足いくものではありませんが、RC Fで最初のレースだったことを考えるとまあまあの結果です。


 昨年は最下位ばかり走っていましたが、今年は予選のタイムを見てもわかるようにライバル車と戦えるレベルの速さが出せるようになりました。今回は天候に苦しみましたが、富士スピードウェイでの第2戦では良い結果が出せそうだと期待しています。

ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ(左)、ナタポン・ホートンカム(右)


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