郡山中央ボーイズ、3投手の継投で4回ノーヒットノーランリレー達成…関東ボーイズリーグ大会
2025年4月12日(土)8時0分 スポーツ報知
2回を無失点の郡山中央ボーイズ・中村昂太
◆メニコン杯第28回日本少年野球 関東ボーイズリーグ大会 ▽1回戦 郡山中央ボーイズ(東北南)10—0北毛ボーイズ(群馬)=4回コールド=(4月6日、須賀川・グラントマトベースボールパーク)
メニコン杯第28回関東ボーイズリーグ大会の1回戦が6日、行われた。郡山中央ボーイズ(東北南)は先発・中村昴太(3年)が2回を無失点に抑えると、空閑勇弥(3年)、坪井爽太(2年)とつなぎ4回参考ながら、ノーヒットノーランリレーを達成した。打っては6番・星健介捕手(3年)が2安打3打点の活躍をみせた。
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郡山中央が快勝発進だ。初回に4連打などで一気に4点を奪うと、小技や足を絡めながら毎回得点して4回コールド勝利。投手陣は3人が投げ、2四死球と失策での出塁のみと無安打無得点の零封リレーと圧倒した。岡崎立八監督(60)は「バント練習もしてきた成果が出た。投手陣も打たせて取る投球がしっかりできた」と目を細めた。
先発した中村は「守備を盛り上げるつもりでテンポ良く投げた」と直球に3種類の変化球を織り交ぜた巧みな投球を披露。初回は1死走者なしから死球を出したが「攻めた結果」と前向きに捉えて切り替えて後続を抑えると、2回はわずか8球で3者凡退に仕留めた。マウンドを降りると遊撃の守備につき、仲間に的確な指示を飛ばしながら軽快に打球をさばいて貢献した。
昨年は唯一の下級生で正三塁手として活躍。「先輩からもらった知識をみんなに伝えていくのが役目」と打球の予測位置など試合を読む意識を仲間に伝える。
野球経験者の父に加え、現在は福島の強豪・聖光学院で投手を務める兄・大河さん(2年)の影響を受け、自宅でもシャドーピッチングや筋トレなどを欠かさない。さらに兄とは定期的に連絡を取り合い、配球や変化球の握りなど投手の心得を学ぶ。「うまい人の意見はたくさん取り入れたい」とすべてを自分の力に変えていく熱心さだ。
次戦は練習試合も多く重ねる仲の新潟との対戦。自身の熱を仲間にも波及させ「みんなを信じて投げて、絶対に勝ちたい」と勝利を誓った。
○…打線を勢いづけたのは、6番の星創だ。1点先制した初回2死二、三塁で「体が反応した」と左中間へ2点適時打を放った。3回は犠打を成功させて得点につなげると、4回には2死一、二塁から中前適時打を放ち「気持ち良かったです」と2打数2安打3打点と爆発。「みんながしっかりチャンスをつくってくれたおかげです。次も目の前の一戦を勝つために貢献したい」と話した。
【郡山中央ボーイズ・登録メンバー】※は主将
▽3年生 ※高橋遥輝、渡邉駿、藤田夏旗、大木魁斗、柏倉大亮、小倉陽登、遠藤令唯、瀬和慎理、深谷健太、星創介、渡辺尊成、佐賀風弦、空閑勇弥、佐藤翔英、増子隼太、星翔馬、大野煌誠、舘遼真、中村昂太、石井琉生
▽2年生 坪井健太、坪井爽太