トラウト「本当に申し訳なさそうに謝ってくれた」ボール“強奪”ファンと対面→神対応の理由は...

2025年4月13日(日)15時3分 スポーツニッポン

 ◇ア・リーグ エンゼルス4—1アストロズ(2025年4月12日 ヒューストン)

 エンゼルスのマイク・トラウト外野手(33)が12日(日本時間13日)、敵地でのアストロズ戦に「3番・右翼」で先発出場。守備で敵地ファンにボールを“強奪”され激怒したが、試合後に“和解”した。同日、大リーグ公式サイト「MLB.com」も一連の出来事を報じた。

 問題の場面は2回裏、アストロズの攻撃中に起きた。2死二塁からディアスが放った打球は右翼ポールのフェンス際に飛んだ。トラウトが懸命に追いかけフェンス際でジャンプしてグラブを伸ばし捕球。ところが、最前列にいたアストロズのユニホームを着た男性ファンも手を伸ばし、トラウトのグラブに収まったボールをむしり取り“強奪”した。

 トラウトはすかさず審判に詰め寄り、奪われたことを主張。ただ、結局、ファウル判定で試合は再開された。この男性ファンは警備スタッフとみられる人物に“事情聴取”を受け、別場所へ移動した。

 試合はトラウトの適時打などでエンゼルスが4—1で勝利した。

 試合後、トラウトはこの男性ファンとその息子と廊下で対面。がっちりと握手を交わすと、息子が手にしていたボールを「これがそのボール?」と“強奪”したボールか尋ね、笑顔でサイン。“神対応”を見せた。

 この出来事について大リーグ公式サイトも報道。トラウトが試合後、ファンと対面した理由について「飛び込んだらボールがグラブの中にあったのに、彼がボールを奪っただけ」と強奪されたとしながらも「彼は本当に申し訳なさそうに謝ってくれた」と謝罪を受けたからと説明。悪意はなかったと感じたからこそ、会う必要があると感じたという。

 トラウトは当該プレーについて「試合にはそれほど影響しなかった」とし、男性ファンと一緒に観戦していた息子についても「私にも子供がいますが、その子は確か9歳くらいだった。試合後に彼らに会ったけど、本当に親切な人たちでした。(問題のプレーの後)移動しなければならず、チケットを買うためにかなりのお金をつぎ込んだでしょう」と“神対応”に続く“神発言”でこの男性ファン、息子のことを思いやった。

 また、一塁塁審からボールがスタンドに飛び込んだ時点でファンの妨害行為ではなく、この男性ファンがトラウトのグラブに入るよりも先にボールに触っていたことから、エンゼルス側がチャレンジをしてもキャッチと認められないだろうとも指摘されたという。

 近年、故障が相次ぎ、体への負担を考慮して今季から右翼に転向したトラウトは「ライトにいると少し違う。センターだと、そういうプレーはなかなかできないんだ」と日々、新たな勉強があるとも語った。

スポーツニッポン

「強奪」をもっと詳しく

「強奪」のニュース

「強奪」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ