出利葉太一郎 初のアルバトロス達成「まだ実感ない」 石川遼に「誰か入ったよ」と言われて気づく

2025年4月13日(日)4時0分 スポーツニッポン

 ◇男子ゴルフツアー東建ホームメイト・カップ第3日(2025年4月12日 三重県 東建多度CC名古屋(7069ヤード、パー71))

 8位から出た出利葉(いでりは)太一郎(23=フリー)が12番パー5で自身初のアルバトロスを達成した。1アルバトロス、5バーディー、3ボギーの66で回り、通算12アンダーで3位に浮上した。初優勝へ向けて、通算17アンダーで首位の生源寺龍憲(26=フリー)を5打差で追う。

 9番から3連続バーディーを奪い、勢いに乗って迎えた12番パー5。残り278ヤードを2Iで打った出利葉の2打目は、グリーンエッジに落ちてそのままカップインした。打った直後はボールの行方が分からず半信半疑だったが、すれ違った石川遼に「誰か入ったよ」と言われて気づいた。詳細データが残る85年以降ではツアー通算50度目のアルバトロス。「うれしさはまだ正直今のところはないし、まだ実感はない」と冷静に振り返った。

 23年11月にプロ転向した日大出身の23歳。大学2年から3年間寮の同部屋でともに過ごした杉浦悠太は昨年、日本プロでプロ初優勝を挙げた。「同級生の活躍が自分の気持ちの焦りにつながっていた。まずは自分と向き合うことに重点を置いて練習した」というオフの成果を初出場のツアー開幕戦から発揮した。「本当に尊敬しているし、学ぶことがいっぱいある。彼に追いつけるように努力していきたい」と同級生の活躍から刺激を受けながら、優勝圏内で最終日を迎える。 (松岡 咲季)

 ◇出利葉 太一郎(いでりは・たいちろう)2001年(平13)5月12日生まれ、福岡県出身の23歳。福岡・沖学園—日大卒。日本アマ出場歴がある父親の勧めでゴルフを始める。九州アマでは3度優勝。時松源蔵らを育てた篠塚武久氏に師事。今季はQT55位の資格で臨む。昨年のドライバー平均飛距離はツアー3位の307・96ヤード。1メートル80、87キロ。

 ▽アルバトロス そのホールの規定打数より3打少ないスコアで終えること。英語で「アホウドリ」。確率は「100万〜200万分の1」などと言われている。出利葉は男子ツアーでは昨年6月の日本ゴルフツアー選手権森ビル杯第1日の石坂友宏以来の記録。この大会では13年の第3日に上井邦裕が記録して以来12年ぶり2人目。

スポーツニッポン

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