IMSA:アキュラ初ポール獲得もキャデラックが今季2勝目。ニッサンDPiが2位獲得

2018年4月16日(月)14時56分 AUTOSPORT web

 IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第3戦ロングビーチが4月15日、アメリカ・フロリダ州のロングビーチ市街地コースで行われ、マスタング・サンプリング・レーシングの5号車キャデラックDPi-V.R(フィリペ・アルバカーキ/ジョアオ・バルボサ組)が総合優勝を飾り、3戦目にして早くも2018年シーズン2勝目を挙げた。


 ファン・パブロ・モントーヤの力走によって、アキュラ・チーム・ペンスキーの6号車アキュラARX-05 DPiがチーム初となるポールポジションを獲得した公式予選から一夜明けた15日、PクラスとGTル・マン(GTLM)クラスの2クラスのみが出走するロングビーチラウンドの闘いの火蓋が切って落とされた。


 迎えた決勝は、上位陣がクリーンに抜けたもののPクラスの後方で接触があり、ターン2でパフォーマンステック・モータースポーツの38号車オレカ07がトラック上に立ち往生。いきなりフルコース・イエロー・コーション(FCY)が出される。


 マシンの回収を経て10分後にリスタートが切られると、2番手スタートとなったウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.Rを駆るフェリペ・ナッセがモントーヤ駆る6号車アキュラに肉薄。約20分に渡って繰り広げらたトップ争いはバックストレートエンドでモントーヤのインを突いたナッセに軍配が上がった。


 スタートから33分、ナッセのオーバーテイクの直後に今レース2度目のFCYが出され、このタイミングでトップの2台を除く全車がピットストップを行い、ドライバーを交代していく。


 スタート直後にアキュラ・チーム・ペンスキーの7号車アキュラARX-05 DPiに交わされ、3番手から4番手に後退したマツダチーム・ヨーストの55号車マツダRT24-P DPiは、このピットストップで7号車アキュラを逆転。


 ふたたび3番手に浮上するがレース再開後はペースが上がらず、エリオ・カストロネベス駆る7号車アキュラ、アルバカーキの5号車キャデラックに相次いで交わされてしまう。


 レース残り50分を切ると1ストップ作戦をとった31号車キャデラックと6号車アキュラがピットイン。それぞれドライバー交代を実施する。ほぼ同じタイミングで2ストップ組もピットに戻り、燃料補給のみでコースに復帰していくと残り40分の時点で5号車キャデラックがレースの主導権を握ることとなった。

6号車アキュラARX-05 DPiはポールスタートも1ストップ作戦が裏目に。
2位表彰台を獲得した2号車ニッサンDPi
表彰台目前の4位でレースを終えた77号車マツダRT24-P DPi


 2番手には7号車アキュラがつけたが、レース終盤にかけてテキーラ・パトロンESMの2号車ニッサンDPi、ディフェンディングチャンピオンのコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rの10号車キャデラックに交わされ表彰台圏外にポジションを落としてしまう。


 レース中盤にトップに立った5号車キャデラックは、後方で表彰台争いが行われている隙に2番手以下に対してセーフティマージンを築くと最終的に4秒のリードを保ってトップチェッカー。開幕戦以来の今季2勝目を飾った。


 2位は前戦セブリングでポールポジションを獲得するもリタイアに終わった2号車ニッサン(スコット・シャープ/ライアン・ダルジール組)。昨年のロングビーチウイナー、10号車キャデラック(レンガー・バン・デル・ザンデ/ジョーダン・テイラー組)が3位となった。


 7番手グリッドから追い上げたマツダチーム・ヨーストの77号車マツダRT24-P DPiが4位に入り、ポールスタートの6号車アキュラが5位、僚友7号車アキュラが6位となり、31号車キャデラックは作戦がはまらず7位でレースを終えることとなっている。


 GTLMクラスは100分のスプリントレースの間に目まぐるしくトップが入れ替わる展開となった。


 序盤はポルシェGTチームの912号車ポルシェ911 RSRが、ポールスタートのフォード・チップ・ガナッシ・レーシングの66号車フォードGTを交わして首位に立つが、レース中盤には2回目のFCY以前にピットストップを済ませていたBMWチームRLLの25号車BMW M8 GTEがクラス首位に浮上する。


 リスタート後、抜群のスピードを見せる912号車ポルシェが、25号車BMWをオーバーテイクしこのまま逃げ切るかと思われたが、チェッカーまで残り20分あまりで突如ポルシェの右フロントから白煙があがり緊急ピットイン。912号車ポルシェはサスペンショントラブルにより戦線離脱を余儀なくされた。


 これによりピットストップで3番手に浮上し、その後66号車フォードを交わして2番手となっていたコルベット・レーシングの4号車コルベットC7.R(オリバー・ギャビン/トミー・ミルナー組)が労せずクラストップに。後方で67号車と66号車フォードGTが2位争いを展開するなか、悠々とトップチェッカーを受けた。


 クラス2位は67号車フォード(ライアン・ブリスコー/ディルク・ミューラー組)、同3位に66号車フォード(ジョーイ・ハンド/リチャード・ウエストブルック組)が入り、4位以下は3号車コルベットC7.R、24号車BMW M8 GTE、911号車ポルシェ911 RSRという結果になっている。


 IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ次戦は5月4〜6日、オハイオ州のミドオハイオ・スポーツカーコースで開催される。同ラウンドはP、GTLM、GTデイトナの全3クラスが参加し、2時間40分のセミ耐久フォーマットで行われる。

第3戦ロングビーチ 決勝結果(PDF)
2018年シーズン初優勝を飾った4号車コルベットC7.R
912号車ポルシェは速さを見せながらもトラブルに泣いた。
ポールポジションを獲得した66号車フォードGT


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