阪神・伊原 プロ初先発へ同学年の広島・小園を警戒「いい打者なので抑えることで打線の流れ止められる」
2025年4月17日(木)5時15分 スポーツニッポン
阪神のドラフト1位・伊原が、泰然自若で“球団初”へ向かう。20日広島戦(甲子園)でプロ初先発に臨む見込み。救援デビューしたドラフト制以降の球団新人左腕が、プロ初先発初勝利を甲子園で飾れば初となる。この日はSGL尼崎で投手指名練習に参加し、キャッチボールなどで調整。「(高揚感などは)全然ないっす」と、淡々と準備を進めた。
先発でも「ミスターゼロ」を継続させる。ここまで中継ぎとして6試合、計8回1/3を投げ2安打無失点と抜群の安定感を誇った。起用法は変わっても、スコアボードに「0」を刻むという使命に変わりはない。
「もちろんゼロでいければ、試合に負けることはないので。それに越したことはない。とにかくチームが勝つことだけを考えて頑張りたい」
相手は首位を走る広島。目下好調な打線の中でも、特にリーグトップの打率・397を誇る同学年の小園に警戒を強めた。「特別、同級生だからという意識は持っていないですが、いいバッターなので。そこをしっかり抑えることによって相手打線の流れを止めることができると思う」。中軸を担うヒットメーカーを封じることが、快挙の1勝への最大の近道となる。
18日のカード頭では智弁学園(奈良)の2学年先輩・村上が先発予定。元々研究熱心な左腕は「投げているのを見て、自分で研究することも大事。自分がしっかり研究した中で入れるのが一番いい」と先輩右腕が試合を通して与えてくれる情報も入手し、自らのパフォーマンスに生かす算段。満を持して“先発・伊原”として第一歩を踏み出す。(松本 航亮)