開催時期変更のもてぎで阪口晴南が最速発進、太田、野尻が続く。Jujuが終盤コースオフ/第3・4戦FP1
2025年4月18日(金)12時30分 AUTOSPORT web

4月18日(金)、栃木県のモビリティリゾートもてぎで、全日本スーパーフォーミュラ選手権の2025年シーズン第3・4戦を前にした金曜フリー走行1回目のセッションが行われた。11時から60分間行われたこのセッションでは、阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が1分32秒339という全体ベストタイムを記録している。
鈴鹿サーキットでの第1・2戦から6週間。戦いの舞台は、昨年まで8月に開催されていたモビリティリゾートもてぎへと移った。今週末も土曜日に第3戦の予選と決勝、日曜日に第4戦の予選と決勝が行われる『1ウイーク2レース制』の週末となる。
鈴鹿の2戦で勝利を分け合った太田格之進、牧野任祐のDOCOMO TEAM DANDELION RACING勢は昨年のもてぎ戦でも2台で首位を争っており、開催時期が変わったもてぎでも彼らの強さが維持されるのか。また、開幕2ラウンドで安定したリザルトを残してランキングトップに立っている岩佐歩夢(TEAM MUGEN)がさらなるポイント上乗せを果たせるのかなど、見どころの多いイベントとなる。
また、今大会ではWEC世界耐久選手権第2戦イモラへ出場する小林可夢偉に代わり、野中誠太がKids com Team KCMGの7号車から参戦。そして開幕戦前日のクラッシュで療養が続いているオリバー・ラスムッセンの代役として、小林利徠斗がITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPULの19号車からスーパーフォーミュラデビューを果たす。
汗ばむ初夏の陽気となった金曜日のもてぎ。11時のセッション開始時点で、路面温度はすでに30度に達した。
一部ガレージ内でウエイティングする車両もあるなか、まずは野尻智紀(TEAM MUGEN)が1分33秒194というターゲットタイムを記録。Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)がブレーキングでタイヤをロックさせる場面もあったが、そのまま走行を続けている。
開始10分過ぎまでには、すべての車両がコースへ。昨年王者の坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)、福住仁嶺(Kids com Team KCMG)といった面々も上位のタイムを残すなか、開始15分過ぎには山下健太(KONDO RACING)が野尻の全体ベストを更新、さらに太田が最初に1分32秒台へと突入していった。
その後は各車が順調にラップを重ねていった。野中は1コーナーへの進入で右フロントをロックさせる場面もあったが、コースを外れることはなく走行を継続している。
終盤、アタックラッシュに先駆けて予選シミュレーションを行ったとみられる野尻が1分32秒655で全体トップに。残り5分を切って全車が最後のアタックを始めると、まずは牧野が2番手へ。さらに佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が野尻にコンマ1秒差の2番手と迫り、チームメイトのイゴール・オオムラ・フラガも佐藤に続く3番手となる。
チェッカーが振られるなか、太田が野尻をわずかに上回る1分32秒628を記録し、総合首位に立った。これで決まりかと思われたが、最後の最後で阪口が1分32秒339と太田のベストタイムを0.289秒上回り、このセッション最速となった。
なお、Jujuはチェッカーが提示されるなかの走行中、最終コーナーでコースオフし、イン側のグラベルにマシンを止めている。
このあと14時から、フリープラクティス2回目のセッションが60分間行われる。