十両・風賢央が飛躍の夏場所へ 昨年右膝ケガも師匠の元豪風の励ましで春場所で十両初勝ち越し 「いろいろな方の支えがあった」

2025年4月18日(金)15時55分 スポーツ報知

十両・風賢央が部屋でてっぽうを行う(カメラ・山田 豊)

 大相撲夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)に向けて十両・風賢央(押尾川)が墨田区にある部屋で幕下以下の力士と相撲を取った。「年を重ねると馬力がなくなってくる。長く相撲を取りたい」と様々攻めを試した。最高位で迎えることが確実な来場所へ、テーマを持って稽古に励んでいた。

 春場所は十両で初めて勝ち越した。「昨年夏場所の新十両のときより落ち着いて相撲を取れた。新十両の時はアップアップで一喜一憂していたのでそれに比べれば良かった」と振り返った。

 幕下へ転落した同名古屋場所は筆頭で迎えたが、右膝を痛めて途中休場。秋場所では14枚目まで番付を落とした。リハビリなど苦しい日々も師匠の押尾川親方(元関脇・豪風)は様々な助言をくれた。「普段から乗り越えられない壁はないから」という言葉が胸に響いた。

 努力を重ね秋場所から3場所連続で勝ち越し、春場所で十両復帰。昨年の幕下優勝を果たし、十両昇進を決めた相性のいい大阪で関取として初の勝ち越し。「応援してくれた人が諦めるなといってくれた。周りの人の支えがあって今がある」と感謝した。

 同学年には横綱・豊昇龍(立浪)、関脇・王鵬(大嶽)、幕内・尊富士(伊勢ケ浜)がいる。「(00年生まれで1学年下の)大の里関もいる。悔しい思いはないことはないが、比べるだけはなくて、自分のやるべきことをやるのが大事」という境地に達した。夏場所へ「上の番付を目指して頑張りたい」。勝ち星を重ねて新入幕への足がかりとする。

スポーツ報知

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