牧野、太田がフロントロウから僚友対決の予感。ルーキーのフラガが3番手健闘【第3戦予選レポート】

2025年4月19日(土)10時46分 AUTOSPORT web


 4月19日、2025年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦『2025もてぎ2&4レース』の公式予選がモビリティリゾートもてぎで行われ、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が自身3回目のポールポジションを獲得した。


 2番手にはチームメイトの太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が入り、昨年のもてぎ大会で熾烈なチームバトルを繰り広げた2台がワン・ツー体制を築くことに。3番手にはルーキーのイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が入った。



 Q1がスタートした9時20分には気温23度、路面温度30度を記録したもてぎ。A組は坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)、ザック・オサリバン(KONDO RACING)、牧野、福住仁嶺(Kids com Team KCMG)、Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)、大嶋和也(docomo business ROOKIE)、野尻智紀(TEAM MUGEN)、高星明誠(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)、平良響(KDDI TGMGP TGR-DC)、阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)というラインアップだ。


 各車がセッション開始でピットを離れチェックラップに向かうが、野尻だけは待機。残り時間が7分を切ったところでコースインすると、そのままタイヤのウォームアップに入った。残る10台は一度ピットに戻りタイヤを履き替え再度コースイン。残り5分を切るところで続々と車両がコースに出てくるなか、野尻はこの集団をすり抜けてクリアラップでタイヤを温めていく。


 残り時間が2分を示したあたりで、まずは平良からアタックに入り、1分33秒354がターゲットタイムに。続いてコントロールラインを通過したのはJujuで、1分35秒084。その後方からは、セクター3で暫定の全体ベストタイムを刻んだ野尻が戻ってくると、1分31秒768をマークしてトップに躍り出た。それを上回るペースで戻ってきたのが牧野で、1分31秒645をたたき出し野尻からトップ奪還。続いて佐藤が1分31秒807で3番手につける。


 前日の公式練習で総合トップを飾った阪口が1分38秒830で佐藤に続く4番手に入ったが、坪井が1分31秒738で2番手に上がったため、野尻以下がひとつずつ順位をドロップ。福住が1分31秒874でQ2進出圏内ギリギリの6番手に滑り込んだ。オサリバンは1分32秒280で7番手。大嶋、高星がコントロールラインを通過し、これで全車アタック終了。トップの牧野から、坪井、野尻、佐藤、阪口、福住までの6名がQ2進出を決定し、オサリバン、大嶋、高星、平良、JuJuの5名はここで予選を終えることとなった。


 続くB組は、山下健太(KONDO RACING)、太田、野中誠太(Kids com Team KCMG)、三宅淳嗣(ThreeBond Racing)、岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、小林利徠斗(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、小高一斗(KDDI TGMGP TGR-DC)、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)、大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、小出峻(San-Ei Gen with B-Max)、フラガの11名が出走。


 このセッションでは、開始と同時に全車がチェックラップへ出る。いったんピットに戻り、残り5分となったところで三宅を先頭に続々とコースインしていった。まず三宅が1分32秒875をマークするが、セクター2、3、4と全体ベストタイムを並べたフラガが1分31秒531で逆転。続く岩佐はフラガのセクター3のタイムを上回ったが1分31秒685でフラガに届かず暫定2番手となる。


 これを太田が1分31秒684で1000分の1秒上回り、岩佐から2番手を奪った。続いて大湯、山下がチェッカーを受け、それぞれ1分31秒618、1分31秒633で2番手、3番手に。これにより1分31秒884をマークしチェッカーを受けた時点では3番手につけていたフェネストラズが6番手まで下がった。残るは小林、野中の代役参戦組だが、2人とも1分32秒を切ることができず、これで全車チェッカー。ルーキーのフラガがトップでQ2に進出し、大湯、山下、太田、岩佐、フェネストラズまでがQ1を突破。小出、小林、小高、野中、三宅の5名がここで予選終了となった。


 7分で争われるQ2は、野尻だけがQ1同様に速めのコースイン。残り時間5分になったところで全車がコースに出ていった。アタックは岩佐からスタートし、1分31秒392で暫定トップに立つ。福住が1000分の4秒差で2番手に並ぶが、フラガが1分31秒306で岩佐を上回り逆転。ここまで3名が僅差のタイムを並べたが、続いてコントロールラインに戻ってきた牧野が1分31秒172をマークし、フラガのタイムから大きく削ってトップを奪った。


 続いて阪口、フェネストラズ、坪井と戻ってくるが、牧野のタイムを塗り替えることはできず。セクター1で速さを見せた昨年のポールシッター、山下も1分31秒366でフラガに続く3番手に。最後に戻ってきた太田は1分31秒302で、チームメイトに続く2番手に入り、これで全車がアタック終了となった。


 2番手から7番手までが100分の1秒を争う僅差の戦いとなったなか、太田に対し0.130秒と大きな差をつけた牧野が自身3度目のポールポジション獲得となった。太田が2番手に入ったことでDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが決勝スターティンググリッドの1列目を独占する結果に。3番手のフラガは予選の自己ベストリザルトで、以下、山下、フェネストラズ、岩佐というトップ6になった。


 33周で争われる第3戦決勝レースは、このあと14時50分にスタートの予定だ。



牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)/2025スーパーフォーミュラ第3戦&第4戦もてぎ


イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)/2025スーパーフォーミュラ第3戦&第4戦もてぎ

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