柔道・角田夏実は8強逃す それでも最軽量級から異例の無差別挑戦で2勝…全日本女子選手権
2025年4月20日(日)15時8分 スポーツ報知
角田夏実(左)
◆柔道 全日本女子選手権(20日・横浜武道館)
昨夏のパリ五輪女子48キロ級金メダルの角田夏実(SBC湘南美容クリニック)は、3回戦で敗れた。70キロ級でグランドスラム(GS)大会優勝経験などもある実力者の寺田宇多菜(JR東日本)に屈した。
1回戦は四国地区代表で、出場選手名簿では体重90キロの鋳山(いやま)真菜実(徳島・生光学園高3年)に、3—0の旗判定で初戦を突破した。続く2回戦は、北信越地区代表で登録体重76キロの橋高朱里(金沢学院短大教員)戦。登録体重53キロの角田は、自身より23キロ重い相手に得意のともえ投げで有効を奪い、優勢勝ちしていた。
初出場の2020年は初戦敗退。21年は3回戦で敗れたが、初戦の2回戦で体重100キロ以上の相手を破った。今回が4年ぶり3度目の出場。最軽量級から体重無差別の大会への異例となる挑戦に「そんな甘い戦いにはならないと思います。(けがなどの)リスクという怖さがある中で、挑戦者として、一戦一戦しっかり頑張りたいと思います」と意気込んでいた角田。8強進出はならなかったが、3度目の全日本女子選手権で自身初の2勝をあげ、場内からは大きな拍手が送られた。