【高校野球】龍谷大平安が再出発6回コールド勝ち 元オリックスでOBの川口知哉監督が公式戦初陣白星
2025年4月20日(日)6時0分 スポーツ報知
ベンチで指揮を執る龍谷大平安・川口知哉監督(カメラ・豊田 秀一)
◆春季京都府大会 ▽1次戦2回戦 龍谷大平安10—0洛西=6回コールド=(19日・龍谷大平安ボールパーク)
龍谷大平安が洛西に6回コールド勝ちした。1日に就任し、公式戦初陣を白星で飾った元オリックスでOBの川口知哉監督(45)は、「(選手には)普段通りやって欲しいとだけ伝えた。コーチの時に2回代行で采配していたので、その辺は緊張なくできた」と振り返った。
名門の再出発だ。甲子園に春夏19度導いた原田英彦監督(64)が、部員への体罰で3月2日付で退任。かつての左腕エースに、その座が託された。「選手がやりやすい形を求めていきたい」。指導の基盤は、女子プロ野球での指導経験。「怒るだけでは難しかった。その点は今の時代に合っているかなと。パフォーマンスが上がるのも経験したので」と、普段通りの力が発揮できる環境作りを重視する。
新体制が整ったばかりのチームはこの日、主将で4番の鏡悠斗右翼手(3年)が5回無死一、三塁で右越え3ランを放つなど、打線が13安打10得点。投げては背番号18の河内慶(けいた、3年)が6回を無安打無失点と、投打で力を示した。
甲子園に歴代最多76度の出場を誇る名門も、近年は京都国際などの台頭で4季連続で聖地を逃す。川口監督は「京都国際が一つ上という感じはする、このままでは終われない。『京都は平安や』と言うのを見せつけたい」と、母校再建へ決意を固くした。(瀬川 楓花)
◆川口 知哉(かわぐち・ともや)1979年8月25日、京都府生まれ。45歳。平安高(現・龍谷大平安)では左腕エースとして97年のセンバツで8強、同年夏に準優勝。同年秋のドラフト会議で、4球団競合の末、オリックスに1位で入団した。通算9登板0勝1敗、防御率3・75。04年の現役引退後は、女子プロ野球の京都などでコーチ、監督を務め、22年に母校のコーチに就任した。