秀ノ山部屋が部屋開き 元琴奨菊の秀ノ山親方「地域に支えてもらえる部屋に」隣接する老人ホームから稽古見学が可能

2025年4月20日(日)16時19分 スポーツ報知

部屋開きを行った秀ノ山部屋の師匠と力士たち

 大相撲の元大関・琴奨菊が師匠を務める秀ノ山部屋が20日、東京・墨田区の部屋で部屋開きを行った。秀ノ山親方の師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)、二所ノ関一門の高田川親方(元関脇・安芸乃島)らが出席し、神事や公開稽古が行われた。秀ノ山親方は「一つの節目をしっかりと終えることができて、身が引き締まる思い。やりがいを感じられる部屋にしたい」と笑顔で語った。

 建物は5階建てで、特別養護老人ホームに隣接している。1階の稽古場は扉を開放すれば、施設利用者が稽古を見られるつくりになっており、この日も扉が開放され、施設の利用者が見守る中で部屋開きが行われた。秀ノ山親方は「下町で不安なところもあったが、みなさんに『親方が来るのを待っていたよ』とたくさん声をかけていただいて、また地域の方にも見てもらって育っているような感覚。地域に支えてもらえる部屋を目指したい」と語った。

 さらに稽古場には大きなモニターが設置されており、動きを映像で確認できる。2階はちゃんこ場とお風呂場、3階には15人ほどが入れる大部屋と個室が2室。4階がトレーニングルーム、5階は親方家族の自宅となっているという。

 昨年10月に部屋を新設。部屋には夏場所(5月11日初日・両国国技館)の新弟子検査を受検する2人を含め、力士7人が所属しているが、全員が10代の三段目以下。秀ノ山親方は「同年代の親方が幕内力士をつくったり、横綱に手のかかるところにいる力士をつくったりしているので、そこに早く追いつけるようにしたい。10代の子が多いが、しっかり育て上げながら、大相撲の魅力を伝えながら頑張らせたい」と抱負を語った。

スポーツ報知

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