【柔道皇后杯】角田夏実が初戦突破!約40キロ重い相手に判定勝ち 巴投げ何度も仕掛けて会場沸かせた
2025年4月20日(日)12時4分 スポーツニッポン
◇柔道皇后杯全日本女子選手権(2025年4月20日 神奈川・横浜武道館)
体重無差別で争われる女子日本一を懸けた国内最高峰の大会が開かれ、各地区予選を勝ち抜いた34人と推薦2人を合わせた計36人(うち1人欠場)の精鋭が参加した。
パリ五輪女子48キロ級金メダルの角田夏実(32=SBC湘南美容クリニック)が4年ぶり3度目の出場。減量の必要がないため「一番動きやすくて戦える体重」とする53キロで臨んだ。1回戦の相手は、全国高校選手権無差別級8強の実績を持つ体重90キロの鋳山真菜実(徳島・生光学園高3年)。角田は代名詞の巴投げや巴投げからの関節技を何度も狙いにいって会場を沸かせた。技によるポイントはなく、両者に指導2つ。終始攻めていた角田が判定で勝利した。
約40キロの体重差をはねのけた最軽量級の世界王者。前日の会見では「小さい選手が大きい選手に立ち向かってどこまで食らいつけるか。怖さもある中でどれだけ戦えるか、挑戦者として頑張りたい。甘い戦いにはならないと思うので、負けたくないという気持ちを持って戦えれば」と意気込んでいた。今大会は、組み合った状態からの「足取り」が反則とならないルール。「真っ向勝負だけでなく、作戦を立てて戦っていくこともできる。(襟と袖の)2つ持たれると力勝負になってしまうので先手で動いて、後手に回らないように戦えたら」と試合展開を描いていた。
全日本女子選手権には過去2度出場。2020年は初戦で57キロ級の玉置桃と対戦し、指導3つで反則負けした。2021年は、初戦で体重105キロの田中里沙を相手に何度も巴投げを仕掛けるなど積極的に攻めて相手の指導3つで勝利。続く3回戦は78キロ級の梅津志悠に足車で一本負けした。ともにコロナ下で無観客開催だったため、有観客では今回が初めて。詰めかけた約1500人の観客を大いに沸かせた。