【柔道】井上康生氏「唯一無二の価値がある大会」全日本選手権で阿部一二三ら軽量級選手の活躍に期待

2025年4月21日(月)17時6分 スポーツニッポン

 柔道の日本代表男子前監督でシドニー五輪100キロ超級金メダリストの井上康生氏(46)が21日、神奈川県平塚市の東海大で、フランス柔道連盟所属の指導者27人に練習方法の指導を行った。

 井上氏が柔道部副部長と教授を務める東海大の主催で、昨年に続いて開催された。五輪で混合団体2連覇の実績を誇る柔道大国・フランスの指導者たちに、現役時代に得意とした「内股」を実演しながら伝授。「質問を聞く中で“いかに子供たちを育てていくか“といった、熱い思いを感じる時間だった。そういう方々と交流して改めて私も刺激をもらった。これからもフランスと日本が良い関係を持って柔道を通して社会に貢献できれば」と感想を述べた。

 前日に行われた皇后杯全日本女子選手権では、東海大出身の田中伶奈(25=大阪府警)が初優勝。29日の天皇杯全日本選手権(日本武道館)には、東海大出身者が14人出場する。同大会3度の優勝を誇る井上氏は「私も現役中は“夢の舞台”として大きな目標にしていた大会の一つ。出られることに誇りを持って、日頃やっていることを十分に出し切ってほしい」と健闘を祈った。

 体重無差別で行われる大会は国内外でも珍しく、この日訪れたフランス人指導者からも同大会に期待する声も聞かれたという。井上氏は、前日の全日本女子選手権で2勝を挙げた48キロ級の角田夏実(32=SBC湘南美容クリニック)の活躍にも触れ「これも一つの醍醐味。唯一無二の価値のある大会になってもらいたい」と国内最高峰の大会の重要性を説いた。今年は、60キロ級の永山竜樹(29=パーク24)、66キロ級の阿部一二三(27=パーク24)、73キロ級の橋本壮市(33=パーク24)といった軽量級のパリ五輪メダリストたちも出場する。「彼らが大暴れすることを非常に期待しています」と、日本ならではの“柔よく剛を制す”戦いに期待を込めた。

スポーツニッポン

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