【F1】勝敗左右した裁定についてフェルスタッペン「話さない方がいい」...ドライバー発言への罰則強化

2025年4月21日(月)6時46分 スポーツニッポン

 ◇F1第5戦サウアジアラビアGP 決勝(2025年4月20日 ジッダ コーニッシュ・サーキット=1周6.174キロ×50周)

 2番手から出たマクラーレンのオスカー・ピアストリ(オーストラリア)が1時間21分6秒758でバーレーンGPから2連勝を飾り今季3勝目、通算5勝目をマーク。4位に終わった同僚ランド・ノリス(英国)を抜いて総合首位に立った。ポールポジション(PP)からスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)は2位だった。

 好スタートを切ったピアストリにプレッシャーをかけられ、ターン1でコースアウトを余儀なくされたフェルスタッペンはショートカットしてコースに復帰。これで5秒のタイムペナルティーを科され、ピットストップで消化する間にピアストリに先行を許してそのまま逃げ切られた。

 レース中、無線で「彼(ピアストリ)が僕を無理やり押し出した」と不満を口にしたフェルスタッペンは、ペナルティーを科されたと告げられると「それは素敵だね」と皮肉っぽく返した。フィニッシュ直後のインタビューでは、レースの詳細を語ることを拒否。会見でも、優勝の可能性はターン1での出来事にかかっていたかと問われると「可能性としてはそうだね」と答え、「問題は、それについて自分の意見を言えないことだ。僕もペナルティーを受けるかもしれないから。だから話さない方がいいんだ」と批判的な意見を述べることを拒んだ。

 国際自動車連盟(FIA)は今年、ドライバーによる悪態など“汚い言葉”への取り締まりを強化。罰金にとどまらずポイント剥奪、出場停止にまで処分の範囲を広げ、無線でのやり取りにも罰則を適用する方針に、ドライバーたちは「言葉狩りだ」と反発していた。昨年のシンガポールGPで罵倒行為により処分を受けたフェルスタッペンは「これが僕たちの今の世界だと思う。自分の意見を全面的に共有できないのはそれが評価されないか、人々が全ての真実を受け止められないからだと思う」と現状を嘆き、「ここでは悪態はもちろん、批判的な発言や(FIAに)危害を加えるような発言も禁止されている。だから話さない方がいいんだ」と説明した。

 ▽決勝順位

(1)ピアストリ(マクラーレン)

(2)フェルスタッペン(レッドブル)

(3)ルクレール(フェラーリ)

(4)ノリス(マクラーレン)

(5)ラッセル(メルセデス)

(6)アントネッリ(メルセデス)

(7)ハミルトン(フェラーリ)

(8)サインツ(ウィリアムズ)

(9)アルボン(ウィリアムズ)

(10)ハジャー(レーシングブルズ)

(11)アロンソ(アストンマーチン)

(12)ローソン(レーシングブルズ)

(13)ベアマン(ハース)

(14)オコン(ハース)

(15)ヒュルケンベルク(キックザウバー)

(16)ストロール(アストンマーチン)

(17)ドゥーハン(アルピーヌ)

(18)ボルトレート(キックザウバー)

リタイア 角田裕毅(レッドブル)

リタイア ガスリー(アルピーヌ)

スポーツニッポン

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