同期は優勝重ねる中で2位4度…22歳佐久間朱莉が初V、師匠のジャンボ尾崎さんも祝福
2025年4月21日(月)6時0分 読売新聞
初優勝を果たした佐久間朱莉(20日)
ゴルフ・KKT杯バンテリンレディスオープン最終日(20日・熊本空港CC=6565ヤード、パー72)——2位から出た佐久間朱莉(22)が5バーディー、ノーボギーで通算11アンダーに伸ばし、プロ5年目でツアー初優勝を遂げた。優勝賞金は1800万円。2打差の2位に大里桃子。8アンダーの3位に小林夢果が入り、首位で出た堀琴音は4位に終わった。
「やっと勝てた」。18番でウィニングパットを沈めて両手を挙げた佐久間の目から、涙があふれた。
前半で4バーディーを奪って初優勝を視界に捉えたが、後半は我慢のゴルフ。ここで支えになったのが、力を入れているパットだ。13、14、17番では約5メートルのパーパットを残したが、しっかりラインを読んでねじ込み、後続を振り切った。
これまで2位になること4回。プロ同期で同学年の岩井明愛、千怜姉妹が優勝を重ね、昨季は仲が良い桑木志帆も3勝を挙げた。「自分も調子は悪くないのに、なんで勝てないんだろう」。置いていかれた気持ちになったが、「やれることは練習だけ」と自らのプレー向上に集中してきた。
この日も他の選手は気にせず、自分のスコアを伸ばすことだけを考えた。「自分を信じて戦ってきて良かった」。ぶれない心で勝利をつかんだ。(渡辺直樹)
尾崎将司氏「(まな弟子の佐久間の優勝に)諦めずに努力したことが、一つの勝利を呼び込んだね。朱莉、優勝おめでとう」
大里桃子「(地元の大会で2位に入り)自信になったので、今季また上を目指していきたい」
小林夢果「9番からの3連続バーディーの後、(14番のダブルボギーもあって)なかなか乗れなかった」