阪神・藤川球児監督の「激怒」は大リーグスタイル 韓国メディアが高評価「日本では称賛あふれる」
2025年4月22日(火)12時28分 J-CASTニュース
韓国メディア「OSEN」(ウェブ版)が2025年4月22日、阪神・藤川球児監督(44)の行動をめぐる特集記事を組み、独自の視点から評価した。
カットボールがすっぽ抜け坂本の頭部に直撃
同メディアが注目したのは、20日に甲子園球場で行われた阪神対広島戦だ。
阪神5点リードで迎えた8回1死1、2塁の場面で、坂本誠志郎捕手(31)が頭部に死球を受けた。
広島5番手・岡本駿投手(22)が投じたカットボールがすっぽ抜け、坂本の頭部に直撃。坂本はすぐに自力で立ち上がり、大事には至らなかったが、危険球に激怒した藤川監督はベンチを飛び出して広島サイドに猛抗議した。
ヒートアップする藤川監督は、広島ベンチと一触即発の状態。球場が騒然となる中、藤川監督は、死球を受けた坂本をはじめ、コーチ陣になだめられベンチに戻った。
死球を与えた岡本は、危険球退場となり、警告試合が宣告された。
坂本への死球は、インターネット上で大きな話題を集め、複数の野球評論家がユーチューブ動画などで、藤川監督の行動に言及し、賛否両論が展開された。
「日本ではほとんどの専門家が『必要な行動だった』という見方だ」
野球人気の高い韓国では、日本球界への関心も高い。現役時代に国際大会で活躍した藤川監督の名は韓国でも広く知られていることから、「OSEN」は今回の藤川監督の行動を記事化したようだ。
記事では、頭部死球の場面を振り返り、「(藤川監督が)相手ベンチに向かって猛烈な怒りを爆発させる。『こっちへ来い』という挑発の合図も送る。『一勝負しよう』というアメリカンスタイルの意思表示だ。藤川監督はかつて大リーグでプレーしたことがある」と解説した。
そして、「日本では藤川監督に向けた賞賛があふれる。ほとんどの専門家が『必要な行動だった』という見方だ」と指摘した。
藤川監督は現役時代の12年オフ、海外フリーエージェント(FA)権を行使して、大リーグのシカゴ・カブスに入団した。その後、テキサス・レンジャーズに移籍し、大リーグでは3年間で通算29試合に登板し、1勝2セーブ1ホールドを記録した。
現役引退後は野球解説者などを経て、25年シーズンから阪神の監督としてチームを指揮している。