MLB選手の「父親リスト」入りが多いのは4月と7月 大谷翔平含め今月は“出産ラッシュ”...その背景は?

2025年4月22日(火)11時32分 スポーツニッポン

 ドジャースの大谷翔平が父親になったが、他のメジャーリーガーもここ数日間で赤ちゃんを授かっている。アレックス・ブレグマン(レッドソックス)、サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)、ホルヘ・ポランコ(マリナーズ)、デヴィン・ウィリアムズ(ヤンキース)などだ。

 そこでデータサイト「ファングラフス」が21日、興味深い調査結果を発表した。2022年から24年のデータを調べると、この3年間で産休制度の「父親リスト」入りした選手は162人。そして4月中旬〜下旬にかけて大きなピークがあるということ。オールスター休暇から9カ月後、明らかに出産ラッシュが起きている。

 2年前の今ごろも、ドジャースの現役選手4人と元選手1人が同時に父親リスト入りした。その時、ネットサイト「ザ・リンガー」のベン・リンドバーグ記者が11年までさかのぼってデータを収集した。そのデータでは、4月のピークと同様、7月のピークも目立った。7月から9カ月前にさかのぼると10月、つまりシーズンが終了する時期だ。選手たちがようやく家に帰り、数カ月ぶりにパートナーとゆっくり過ごせる時間。それが出産ラッシュを生むのは自然な流れだ。

 「ファングラフス」はリンドバーグ記者のデータと、新たな22年から24年のデータを合わせて検証した。見えてきたのは、オールスター休暇(7月)とシーズン終了(10月)という2つの時期が、父親リスト入りのピークとリンクしていることだ。父親リスト制度が導入されたのは11年。当初は出産でチームを離れるなんて許されないという空気がまだ強く、11年にリスト入りした選手は20人未満だったが、10年の間にその数は着実に増加した。過去4年間では、ほぼ横ばいで安定。21年には49人が父親リスト入りし、その後の3年は54人、56人、51人となっている。

 ちなみに、9月に父親リスト入りが増える傾向もある。背景として、9月は米国全体で最も出生数が多いとのデータがある。クリスマスのあるホリデーシーズンの約9カ月後だからだ。人々はホリデー中に子どもをつくる傾向があり、9月に出産ラッシュが起こるのは自然な結果。野球選手も例外ではない。

スポーツニッポン

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