【又吉広報の撮れたて直行便】新たなステージ「先発」として日々鍛錬
2025年4月22日(火)6時0分 スポーツニッポン
今、僕は先発投手としてファームで投げています。残念ながら開幕1軍のメンバーに入ることができなかったのですが、そこで倉野さん(投手コーチ)から提案されました。
最初はビックリしました。でも、3月18日のウエスタン・リーグ阪神戦で2番手として3イニングを投げたりもしていて、より長いイニングを投げられたほうがセールスポイントになるとは感じていました。通算200ホールドへの思いも自分の中になかったわけではありませんが、スムーズに頭の切り替えはできたと思っています。
先発は中日時代にもしたことがあり、2017年には完封勝利を含む3勝を挙げた経験もあります。ただ、やはり久しぶりでしたし、503試合のうち、ほとんどがリリーフです。特に一発目の登板だった3月30日のオリックス戦では、初回の入りというのが難しかったですね。斉藤和巳3軍監督に話を聞いたり、有原にもその点を相談しました。
今は、最初から全力で入って、そこを長く維持できるようにというイメージで取り組んでいます。松山監督からも「へばったら代えたるから」と言われ、いけるところまでいくという意識で臨んでいます。
1週間の調整も自分の形を確立している段階です。先発は修正できる時間がありますし、その一日、一日が凄く大切だなと感じています。1週間をどう使おうかと常に考えています。野球選手として常に成長していきたい。いろいろなことを吸収して、勉強させてもらっていますね。
僕は決して多くはいないタイプだと思っていますし、先発としても唯一無二の存在になれればと思っています。ここまで、登板を経るごとに上がってきているということをコーチにも言ってもらいましたし、そこは自分の中でも手応えを感じています。
見る人によっては2軍でヒットを多く打たれていると感じられることもあるかもしれないけど、7回を投げ切った時に0点だったらいい。その分、四球はなるべく出さないということにはこだわりたいし、得点圏でも打たれない粘り強い投球を持ち味にしていきたいですね。
今回の写真はホークスで投手コーチをされていた田之上慶三郎さんです。今は糸島のすてきなカフェでマスターをされています。先日、休日を使ってうかがい、おいしいコーヒーをいただきました。とてもリフレッシュできました。
今は先を見るのではなく、目の前の一試合、目の前の一週間、一日にフォーカスしながらやっています。その結果として、新たなステージで花を開かせることができたらと思っています。 (福岡ソフトバンクホークス投手)