ロングスローのタオル問題がスウェーデンでも発生 置きに行った用具担当が敵将と口論で警告
2025年4月22日(火)20時24分 スポーツニッポン
サッカーのスウェーデン1部リーグで“タオル・ファイト”が話題を呼んでいる。
AIKソルナが20日に敵地でエステルスと対戦した際、ロングスローで選手がボールを拭くためにAIKがピッチ脇に置いたタオルをエステルス側が排除。なくなったことに気付いたAIK用具担当のショーベリ氏が相手ベンチ前を通って補充しようとして敵将フォイストン監督と口論になり、定められたテクニカルエリアを出たショーベリ氏が警告を受けた。
地元メディア「スポーツ・ブローデット」などによれば、ショーベリ氏は「ホームでもアウェーでもタオルを置いているが、なくなっていたので新しく置きに行った。それも持ち去られたので“返してもらえますか?”と伝え、返してもらえなかったので口論になった」と説明。フォイストン監督は「相手には相手のやり方があり、私にも私のやり方がある。それがサッカーだ。しかし、AIKが我々のスタジアムで洗濯物を干すことは許さない。彼らのスタジアムでは彼らが決められるが、ここではそうではない」と吐き捨てた。
この試合でAIKのロングスローは効果を発揮しなかったが、後半35分にFKから得点して1—0で勝利。開幕4試合で勝ち点10を挙げて首位に立っている。
ロングスローのタオルを巡っては昨年9月28日のJ1広島—町田戦でも騒動が発生。広島の複数選手が町田の用意したタオルにボトルの水をかけたとし、町田側がJリーグに要望書を提出した。「スポーツ・ブローデット」によれば、ノルウェーリーグではピッチ脇のタオルを禁止する方向となっているが、スウェーデンでは議論の対象になっていないという。AIKのトマセン監督は「認められているか、いないかのどちらかだ。しかし、彼らがタオルを取り除くのは間違っている。そうあるべきではない」と語ったという。