J2富山は過去最高の収益9・2億円を記録…今季はスポンサー収入アップで11億円へ

2025年4月23日(水)17時42分 スポーツ報知

J2富山の左伴社長(右)と新任の斎藤徳宏取締役

 J2カターレ富山は23日、第18回定時株主総会を富山市内で開いた。記者会見が行われ、2024年シーズンの収益が過去最高となる9・2億円になったことを発表。昨季はルヴァンカップで快進撃を見せたほか、昇格プレーオフなどで入場者数や物販収入が増加。2023年の収益7・9億円に比べて大きな増収となった。特に物販収入は、2020年の2100万円に比べ、昨シーズンは1億円で、5倍となる驚異的な数字。株主総会で続投が決まった左伴繁雄社長は「無理矢理、数字が伸びた訳ではなく、もともと富山県に財力、地域のポテンシャルがあり、カターレと上手く結びついた。民間の消費に支えられました」と感謝した。

 さらにJ2に昇格した今季は、予算として11・5億円を計上。ユニフォームスポンサーの協力を得て、スポンサー等収入は昨季の4・9億円から、今季は7・2億円にアップする見込みだ。左伴社長は「昨年は個人の消費が増加したが、今季は法人からの収入増加がメイン。ユニフォームスポンサーは快く倍以上の額を付けてもらい、11億円は達成できる見込みです」と話した。

 今季の戦力、順位にも言及した。現在は6戦勝ちなしと苦戦は続くが、3勝4敗3分で11位。「まずまずの滑り出しで、戦えないカテゴリーではないと手応えをつかんでいる。私の見解ですが、セットプレーで失点したり、得点が取れなかったりと課題はあるが、ポテンシャルを考えると、新たに補強をする前に今のチームでレベルを高めていくことは不可能ではないと思っています」と期待を込めた。

 現状に満足せず、今後はJ1昇格を目指して準備を進めていく方針だ。「社長就任当時から、J1で戦っていけるポテンシャル、財力、郷土愛があると思っているし、イメージはできている。収入増加を継続し、J1昇格のための財務的な裏付けや、到達すべきポイントを明示し、営業、事業活動をしていきたい」と左伴社長。さらなる財務力アップで、トップカテゴリーを目指す。(中田 康博)

スポーツ報知

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