神村学園が継続試合でコールド圧勝 佐賀出身の4番・正林は凱旋の2安打2打点

2024年4月23日(火)5時30分 スポーツニッポン

 ◇高校野球春季九州大会1回戦 神村学園8−1大牟田(2024年4月22日 佐賀県みどりの森県営)

 5回途中から再開した継続試合で、神村学園(鹿児島)が大牟田(福岡)を8—1の7回コールドで下した。今春の選抜で本塁打を放った、佐賀県出身の4番・正林輝大外野手(3年)が2安打2打点と活躍した。

 2日ぶりに再開した継続試合はまたしても悪天候だった。それでも、正林は集中していた。5点リードの6回2死二塁、この日の初打席で中前適時打。大牟田の好左腕・境利月(りつ、3年)を打ち崩し、「自分の結果を求めすぎず、次につなぐことだけを考えた」とうなずいた。

 20日にも左翼線に適時二塁打を放ち、2安打2打点の活躍。佐賀県佐賀市生まれ、小学校の頃から少年野球の大会でもプレーした球場で成長した姿を見せた。「打席に立ったときの景色は凄く懐かしく感じて、佐賀に戻ってきたなという感じがありました」と感慨に浸った。

 今春の選抜では作新学院(栃木)との1回戦でプロ注目右腕・小川から本塁打を放って存在感を示した。選抜後には高校日本代表候補の合宿に参加し、実戦形式の練習では木製バットで本塁打を打った。ただ、その後に調子を崩し、「打たないといけないという気持ちが強くて。結果ばかり追い求めていました」と自分の打撃を見失いかけた。小田大介監督は「全てを完璧にこなそうとしていた」と感じ「泥くさくいきなさい」と助言を送った。

 指揮官は「チャンスで打てるようになったのは成長かな」と主砲の復調した姿に目を細めた。正林は次戦へ向けて「厳しく攻められても食らいついて打ち返していきたい」と頼もしく語った。 (杉浦 友樹)

 ◇正林 輝大(しょうばやし・こうだい)2006年(平18)6月15日生まれ、佐賀県出身の17歳。小学1年の時に諸富南少年で野球を始める。中学は諸富中の軟式野球部に所属。神村学園では1年秋からベンチ入り。兄・大樹さんは10年夏に長崎日大の背番号17でベンチ入り。1メートル78、84キロ。右投げ左打ち。

スポーツニッポン

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