【ボーイズリーグ】旭川道北の目標は全国大会出場…モットーは自主性…主将の荒川流星外野手「元気を出してシーズンに入りたい」

2025年4月24日(木)7時55分 スポーツ報知

今季の飛躍を誓う旭川道北ボーイズ

 旭川道北ボーイズが“ダークホース”として新風を吹き込む。昨年の新チーム発足以降、4つの大会で4強止まり。自主性を重んじるチームは発奮し、夢の頂点をうかがう。29日の「ゼット旗争奪第34回春季北海道大会」(札幌モエレ沼公園野球場ほか)でシーズンが幕を開ける。

 練習開始を告げる円陣が解けると、旭川道北の選手たちは思い思いにバットやグラブを持ち、自分たちで決めたメニューに取り組み始めた。主将の荒川流星外野手(3年)は「自由にやらせてもらっています。打撃と守備をもっと磨き、元気を出してシーズンに入りたい」と意欲をたぎらせた。

 今季就任した宮原良英監督(43)は練習中、温かい目で選手たちを見守る。指揮官は横浜高出身で1999年の春のセンバツに出場した経歴を持つ。大学時代から旭川で過ごし、旭川道北とは2013年のチーム設立時から関わってきた。高校時代に厳格な指導を経験してきたが、「子どもたちにはこれからも野球が好きなままでいてほしい」と将来を見据え、練習時から個々で考え、行動に移す自主性を重んじた育成方針を取り、チームを率いる。

 20人の選手たちは「3年生全員が主力級で、2年生も引けを取らない」(宮原監督)という選手層。2月の全国中学校スキー大会のアルペン種目で出場した背番号1の岩城憲史朗投手(3年)は「昨季は勝負どころのミスで勝てず、4位ばかりで悔しかった」と振り返る。

 昨年の新チーム発足以降、4強で足踏みする大会が4度あった。「リードしても終盤に慌ててしまう。粘り強さに欠けていた」と話した荒川は守備強化として冬場の室内のノック練習は球を体で止めることを課題にし、テニスボールを用いて徐々に慣らした。岡秀翔捕手(3年)は「僕らの魅力は1人打ち出したら打線が止まらないところ」と30分間のティー打撃の集中トレに励んできた。

 自分たちの野球を全うするためにそれぞれが考え、汗を流してきた。そんな選手たちが異口同音で掲げる目標は「全国大会出場」。旭川道北が異色のアプローチで頂点への道をたどる。

スポーツ報知

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