ソフトバンク快勝 選手会長の周東が球団記録に並ぶ開幕19試合連続安打 右脚に死球も大事に至らず
2025年4月24日(木)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ ソフトバンク6—2オリックス(2025年4月23日 みずほペイペイD)
ソフトバンクの周東佑京内野手(29)が23日、オリックス戦の初回に開幕から19試合連続となる内野安打を放ち、本多雄一内野守備走塁兼作戦コーチが11年にマークした球団記録に並んだ。4回には2点三塁打を放つ活躍。6回に右脚に死球を受けて退いたものの、97年の阪神・和田豊の開幕24試合連続安打のプロ野球記録も見えてきた。チームは1分けを挟んで2連勝となり、昨年9月から続くオリックス戦の連勝を11(2分け挟む)に伸ばした。
試合終盤、6回に死球を受けて交代した周東がベンチに戻ってきた。笑みも交えながら味方に声援を送る。試合後には「当たった瞬間は、めっちゃしびれたのでやばいと思いましたけど、時間がたったら大丈夫でした。(病院に)行くほどではない」と軽症を強調した。
アクシデントが起きる約1時間半前、リードオフマンは金字塔を打ち立てた。初回、先頭で三塁内野安打。何でもない三ゴロと思われたが、俊足を生かし一塁を駆け抜けた。周東の真骨頂だ。相手のリクエストもあったが判定は覆らず、本多内野守備走塁兼作戦コーチが11年に樹立した開幕から19試合連続安打の球団記録に並んだ。
さらに3—1の4回2死一、二塁では力強い打撃を披露した。オリックスの先発・曽谷の直球をはじき返して左中間を深々と破る2点三塁打。6回2死三塁で右脚に死球を受けると球場は騒然としたが、小久保監督は「死球のところは大したことなく打撲と聞いています」と大事には至らずホッとした表情を浮かべた。
好調の打撃はリーグ2位の打率・345だけではなく、打点もチームでは4番・山川に1差の12。「もう去年(26)の半分ぐらい。ビックリしています」。得点圏に走者を置いた場面では、ポイントゲッターとして打率・474(19打数9安打)と頼もしい打撃が光る。好機ではより狙い球などを明確にして打席に立つことで結果につなげている。
昨年オフに手術した左膝の痛みが増したことで18、19日の西武戦は欠場した。それでも「去年よりマシなので。それに比べたら大丈夫」と、20日の同カードからグラウンドに立つと走攻守で躍動している。
2試合の欠場を挟んだことで「途絶えたぐらいに思ってました。(記録として)続いているなら、せっかくだったら」と話した。あす25日の楽天戦でも「H」ランプをともせば20試合連続となり、球団記録更新のみならず54年の阪急・レインズのパ・リーグ記録に並ぶ。(木下 大一)