阪神3人態勢でチェック、Honda鈴鹿・川原が我慢の6回3失点 大阪桐蔭選抜V腕「悪いときは...」
◇社会人野球JABA京都大会予選Bブロック Honda鈴鹿6—5東芝(2025年4月25日 湖東スタジアム)
社会人野球のJABA京都大会は25日に予選リーグが行われ、Honda鈴鹿が東芝に6—5でサヨナラ勝利を挙げた。
プロ注目の最速152キロ右腕・川原嗣貴は、6回9安打3失点で勝敗がつかなかった。
「東芝打線が自分にタイミングが合っていると感じた中で、何とかクオリティースタートにまとめられたことは良かったと思います」
初回2死一塁で先制2ランを献上するなど、許した9安打のうち長打が5本を占める苦しい投球だった。それでも変化球を織り交ぜながら粘りの投球を見せ、「直球が悪いときは変化球でストライクが取れることが自分の強み」と我慢強さを示した。
大阪桐蔭(大阪)出身で高3春の選抜優勝に貢献。高校時代はドラフト指名漏れを経験し、高卒で社会人野球の強豪に進んだ。
ドラフト解禁年となる入社3年目を迎え、球場では3人態勢を敷いた阪神を含むNPB7球団が視察。「勝負の年ということは分かりきっている。都市対抗予選にいい状態で入っていけるようにやっていきたい」と先を見据えた。
◇川原 嗣貴(かわはら・しき)2004年(平16)6月30日生まれ、大阪府吹田市出身の20歳。幼稚園年少時にポルテで野球を始め、小3から千里丘イーグルス、中学では北摂リトルシニアに所属。大阪桐蔭では2年春からベンチ入りし、3年春に背番号10で選抜優勝。1メートル89、96キロ。右投げ左打ち。