神戸FWジェアン・パトリッキが完全合流「精神的にはまた一つ強くなれた」5・3岡山戦での復帰見据える
2025年4月25日(金)13時58分 スポーツニッポン
神戸の快足FWジェアン・パトリッキ(27)がついに帰ってくる。25日に神戸市内で公開練習を行い、MF井出遥也やFW冨永虹七らとともに、右太腿裏の負傷で戦線を離れていた背番号26がチーム練習に完全合流。5月3日の岡山戦での復帰を視野に入れ、静かに闘志を燃やしている。
「ケガをしていた箇所は100%問題ない。ただ、試合体力はまだ100%とは言えない」と語るが、その表情には確かな手応えがにじむ。リハビリ期間は上半身や体幹の強化に励みながら、最も重視したのは“心のコンディション”だった。
「精神的にはまた一つ強くなれたと思う。僕のベースにはイエス・キリストの教えがあるし、家族の存在が何よりも大きい。辛い局面に立った時にどうすべきか、どうあるべきかを考えた。そして僕は家族も守っていかなきゃいけないし、同時に守られている非常に大切な存在。常に家族とイエス・キリストの存在を意識していた」
昨年11月26日のACLEセントラルコースト戦で負傷。復帰戦となった今年2月14日のリーグ浦和戦でスプリントした際に右太腿裏付近を痛めて再離脱した。約5カ月間、満足にプレーできていない状態が続くが、敬虔(けいけん)なクリスチャンは現実と向き合い、一回り強くなったと強調。また離脱期間中にエリキら同じポルトガル語を話す仲間たちが加入し、「笑顔が増えた。日々の会話や冗談で前向きになれる。当然、僕が来てからずっと日本人のチームメイトたちとも良い関係を築き上げ、彼らにも助けられ続けている」と周囲のサポートにも感謝の言葉を述べた。
ピッチに戻れば、その推進力はチームの武器。「背後へ抜け出すタイミングがあれば、当然そういうプレーでも参加したい。またゴール前でアラートでいればGKがはじいたボールが転がってくるかもしれない。リーグ再開時にチームの力になれるように」と自らの役割も明確に描いている。上位進出を狙う岡山との重要な一戦で、今季J1最速男が勝負を動かす。