ソフトバンク・有原「まずチームが勝てるような投球を」小久保ホークス100勝を自身の今季初白星で
2025年4月25日(金)6時0分 スポーツニッポン
ソフトバンクの有原航平投手(32)が、きょう25日の楽天戦に必勝を期して臨む。ここまで昨季の最多勝右腕が4戦に先発し、0勝3敗と勝ち星に恵まれていない。敵地・仙台では6連敗中だが、そんな負のデータは完全払拭する。現在、小久保ホークス100勝目に王手をかけた状態。99勝のうちチームでもっとも多くの14勝を挙げているエースが節目の白星を決める。
有原がみずほペイペイドームでの投手練習に参加し、杜の都での快投を誓った。
「投げるのも結構久しぶりではあるので。もう本当に今年は、というか。とにかく今年のシーズン初めての仙台のマウンド。しっかり結果を残せるように頑張ります」
決して相性が良い球場ではないのは確かだ。日本ハム時代からの通算成績は3勝8敗。現在6連敗中でソフトバンク移籍後も2戦2敗、防御率6・23だ。それでもしっかりと快投を披露して勝つことで負のデータは覆すことができる。
前回18日の西武戦では走者を出しながらも7回を投げて2失点(自責1)と粘ったが勝ち星に恵まれなかった。ここまで4試合0勝3敗、防御率6・38。もちろん、巻き返していく。昨季の最多勝右腕は「状態的には良くなっていると思います。前回は先頭打者の出塁がほとんどだった。先頭をしっかり抑えられるように粘り強く投げたいと思います」と冷静な言葉の中に闘志を秘めた。
就任1年目に新人監督としては最多となる91勝を挙げた小久保監督。今季、開幕から出遅れて8勝11敗だが、現在、通算99勝だ。勝てば大台の100勝に到達する。有原はそのうちの14勝を挙げており、最も多くの勝利数をマークしている投手だ。「まだ今年になって勝ててないので。まずチームが勝てるような投球をしたいと思っています」。快投で勝利をもたらす。その結果として、2リーグ制以降では史上4番目、球団では16年の工藤公康監督の161試合に次ぐ165試合目での100勝スピード到達に貢献する。
有原がチームの大黒柱であることは言うまでもない。勝ち星を積み重ねていけば、現在最下位となっているチームが浮上していくことは間違いない。現在の借金は3だが、首位とのゲーム差は3・5。決して悲観する数字ではない。ここからの白星量産へ。必勝を期して鷹のエースが腕を振る。 (木下 大一)