シニアは“手が硬い”からクラブを握れていない! 簡単ストレッチで飛距離を取り戻そう
2025年4月26日(土)7時45分 ALBA Net
手が硬い人はしっかりグリップできず、インパクト時に手元が浮く。手をストレッチすると、小指までしっかり握れるので、アドレスと同じところに手元が戻る
2021年にシニアツアーの賞金王になった篠崎紀夫は、55歳の今もドライバーの飛距離はレギュラーツアー時代からほとんど変わっていない。そのヒミツはストレッチと独学のスイング論にあった。そこで今回は篠崎本人と篠崎のトレーナーを務める有馬正人氏、管勁吾氏に話を聞いた。
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篠崎:シニアになるとインパクトで手元が高くなり、緩んでしまう。その結果、飛ばなくなります。
有馬:緩む要因の一つは手が硬くなっていることです。皆さん、体が硬くなっていることには気が付いても、手が硬くなっているとは思っていません。
篠崎:盲点ですよね。私も手のストレッチをしてもらうようになってから、しっかり握れるようになりました
管:そうなんです。手が硬くなっていると、そもそも小指が握れない。だから緩んでしまう。
篠崎:小指まで深く握れるように手のストレッチをしたら、インパクトでは手元がアドレスのポジションに戻って、「アゴ・手元・ヘッド」の三角形をキープしたまま打てます。この三角形が崩れなければインパクトが厚くなるので強いボールが打てます。
有馬:一般のアマチュアゴルファーだと手が硬くなって正しいパーができない人もいます。手が硬くなっている人は思いっきりパーをしたときに指が反り返ってしまいます。健常な手はパーをしたときに指が前に出る。5本の指も離れているので、小指をロックするように握れますよ。
管:手と指を柔らかくするストレッチを紹介しましょう。5本の指を離してパーを作り、小指、薬指、中指の順番で握ってください。最後の親指がゲンコツの真ん中にくればOKです。その後は小指、親指から開いてパーを作り、もう一度繰り返してください。これをするだけでしっかりグリップできるようになりますよ。
■篠崎紀夫
しのざき・のりお/ 1969年生まれ、千葉県出身。高校卒業後にプロを目指して1992年のプロテストに合格。2007年の「ANAオープン」で優勝。シニア入り後は2021年に賞金王になった。北谷津ゴルフガーデン所属。
■有馬正人
男女のプロゴルファーを多数指導。東京2020パラリンピックでは車いすバスケットボールのフィジカルコーチを務めた。
■管 勁吾
拓大紅陵ゴルフ部、城西国際大学サッカー部にトレーナーとして帯同。昨年8月整形外科からJ’s SPORTS BODYへ。
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