不振続く日本ハム・伊藤大海にささやかれる「配置転換」

2023年4月26日(水)12時1分 ココカラネクスト

先発の柱として期待されている伊藤(C)CoCoKARAnext

 またも「ラスト侍」とはなれなかった。25日のオリックス戦(エスコンフィールド)に今季4度目の先発となった日本ハム・伊藤大海投手は初回に3失点するなど乱調、味方が逆転し、1点リードで迎えた5回無死一塁の場面では森友哉に逆転2ランを浴びるなど、5回途中6安打自己ワーストタイの6失点でKO。戻ったベンチでは大粒の悔し涙を流した。

【動画】先発の伊藤大海が5回、森友哉に痛恨の逆転2ランを浴びた場面、ひざに手をあて悔しそうな表情を見せる

 自責点6は自己ワースト。侍ジャパン日本代表に選ばれた伊藤以外の先発投手はすでに白星を挙げており「ラスト侍」となれるか注目された試合だったが、本拠地に集ったファンに勝ち星は届けられなかった。

 この日は球が高めに浮くシーンも頻繁にあるなど、メカニック上にも狂いが生じている様子。試合後は「味方の援護に応えることができず悔しい」と言葉を絞りだすしかなかった。

 これで4試合連続勝ち星なし、背信投球が続く右腕には変わらず信頼を示してきた新庄監督も「次もこういう投球だったら考えます」とローテはく奪の可能性も示唆した。

 一方で乱調が続く伊藤の復活方法には、チームに足りないピースへの配置転換を求める声もある。ネット上では「中継ぎ、クローザーをやらせてみれば」「クローザーに転向してほしい」など守護神転向を勧める声が散見された。 

 先発として長いイニングを投げることに不安がある今、WBCでも適性を見せたリリーバーとして活路を求める声だ。

 伊藤は昨年すでに「守護神テスト」も受けている。新庄監督発案の下、昨年9月26日に行われた楽天戦(札幌ドーム)では1点リードの9回にマウンドへ上がると、2三振を奪い三者凡退に抑えるなど危なげないピッチングで適性を示した。

 球威あるまっすぐと制球良く変化球を投げ分ける伊藤のピッチングスタイルはクローザー向きとも当初から言われていたが、結局この構想は伊藤が首をたてに振らず、先発直訴したことで流れた経緯がある。

 迎えた2023シーズン、チームは開幕から最下位が定位置となっている。守護神を務めていた石川直也が現在故障で離脱中と終盤、不安定な投手起用が続いており、この足りないピースを埋める存在としてひそかに注目されている。

 低空飛行が続くチームでは戦いながら、戦力整備を図っていくしかない。伊藤の復活はどのように果たされるのか。巻き返しを期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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