勝負飯はうどん!日本ハム・伊藤大海 リーグトップタイ4勝「ゲームをつくっていくのが僕らの仕事」
2025年5月7日(水)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ 日本ハム7—3オリックス(2025年5月6日 京セラD)
昨季最多勝&最高勝率の2冠に輝いた日本ハム・伊藤が首位オリックス打線を7回6安打1失点に抑え、リーグトップタイとなる今季4勝目を飾った。首位攻防3連戦の2戦目を制し、エースが再び1ゲーム差に戻した。
「三振が(3個だけと)ちょっと少なかったけど、いろんな球を使いながら次に生きる投球になったと思う。カーブがよかった。狙い通りスイングさせたりできた。今日はいい収穫となった」
伊藤が試合前に必ず食べる“勝負飯”がある。うどんだ。消化のことを考えてあえて選んでいる。以前は登板の3時間前に食べていたが、昨季終盤から6時間前に変えた。
「(23年の)WBCの時に、(カブスの)今永さんが最低限の栄養だけ取って、空腹で投げると言っていたのを聞いて」。メジャーで活躍する左腕を参考に、「意外とおなかもすかないし、動きやすい」といいものは柔軟に取り入れる姿勢がエース右腕の強みだ。
食事の時間までに気を配り、いい投球をするために細部までこだわる。それは、うどんにも表れる。独身時代は、自炊の定番メニューでもあった。鶏肉を入れるのが好みで、自ら調理し、前日から鶏肉を弱火で30分以上、じっくりコトコト煮込んでいた。「前日からの方がだしが出ると思って」と仕込み、味と栄養摂取を両立させていた。
昨季は先発4試合で1勝2敗、防御率4・88と相性が悪かった京セラドームで快投。「ゲームをつくっていくのが僕らの仕事なので、それを全うできているのはうれしい」。まるで伊藤は、打者を次々に料理していくシェフのようだった。