パイレーツのスキーンズ、圧巻投球で大谷翔平封じた…ＬＡ近郊が地元「３５人くらい来てくれた」

◆米大リーグ　ドジャース０—３パイレーツ（２５日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　パイレーツのエース右腕ポール・スキーンズ投手（２２）が、敵地のドジャース戦で今季最多の９奪三振など６回１／３を５安打無失点に抑え、３勝目（２敗）をマーク。ドジャース山本由伸投手（２６）との注目の投げ合いを制した。

　１６０キロを超える直球だけでなく、この日は球速差の大きいカーブも多投。「打者の目線をリセットする上で良い役割を果たしてくれたし、ときには空振りを取ることもできた。このような打線と対戦するときは様々な工夫が必要なので、その点でも良かったと思う」とうなずいた。

　エンゼルスの地元アナハイムに近いフラートン出身。エ軍時代に応援していた大谷に対しては３打数無安打に封じた。「文字通り、俺には失うものはない、という気持ちで臨んだ。とにかく自分の実力を試してみよう、自分のボールを信じようと思った。もし彼に打たれるのならば、それは打たれる球なんだ、と（笑）。中にはひどい球もあって上に行ったり、制球がバラバラで、数球は本当にひどい、ひどい球だった。そんな中でも踏ん張り、必要な場面で実行できた」と振り返った。

　家族や友人たちの大応援団がかけつけていた。「今日の試合はある意味、無料でプレーしているような気分だった。この後、彼らに会いに行く予定だ。今日は親族大集合で、母方の兄弟姉妹、父方の兄弟、その家族たちが３５人くらい勢ぞろいしている。それに加えて、これまで一緒にトレーニングした仲間や指導してくれた人たちも来てくれた。こういう機会は久しぶりなので皆とこの瞬間を共有できてとても素晴らしかった」と笑顔を見せていた。