大谷翔平 第1打席は四球 顔面付近への投球に声上げる場面も 2点ビハインドも大谷四球から4得点猛攻
2025年4月28日(月)5時24分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース—パイレーツ(2025年4月27日 ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(30)が27日(日本時間28日)、本拠でのパイレーツ戦に「1番・DH」で先発出場。第1打席は四球を選んで歩いた。
この日は左腕フォルターとの対戦。カウント2—2からの7球目はシンカーが顔面付近への抜けた球となり、思わずのけぞって声を上げ、目を見開いてパチパチする場面があった。つづく8球目も抜けたカーブを見逃し、一塁へ歩いた。ベッツが右前打でつなぎ、1死二、三塁とするとフリーマンが右前へ運んで2点適時打とし、初回にグラスノーが2失点したビハインドをすぐさま取り返した。さらにエドマンへの三塁へのゴロが三塁手の失策を誘い、ボールが左翼線を転々とする中でフリーマンが一塁から一気に本塁へ生還して逆転に成功した。パヘスにも適時打が生まれ、初回は大谷の四球から4得点の猛攻となった。
大谷は真美子夫人の出産に立ち会うため18日に「父親リスト」に入りし、19日にインスタグラムで第1子となる長女誕生を報告した。パイレーツ3連戦初戦は剛腕スキーンズに抑え込まれるなど、4打数無安打。長女誕生後は16打数2安打、打率.125と苦しんでいたが、25日の第2戦は今季4度目の1試合3安打で“パパ初打点”もマークするなど一気に固め打ちしてみせた。
この日の試合前にはデーブ・ロバーツ監督が大谷の打撃状態について言及。指揮官が評価したのは第1打席の右中間二塁打と、第3打席で放った右翼線三塁打で「昨日はボールにしっかりと食らいついていたと思います。特にチェンジアップを引っ張って三塁打にした場面が良かったですし、最初の打席で右中間に打ち返した打球も良かった。ボールに対してバットをしっかり残すことができていました」とタイミングを外されても突っ込まずに対応した下半身の粘りを大きな前進ととらえた。
その一方で「ただ、スイングのバランスについてはまださらに良くできる余地があると思っています。それでも昨日は確実に前進できた日でした」と、まだ完全復調とまではとらえていないことを強調した。