レジェンド・上野由岐子「子供たちが続けられる安心感を」岸田文雄前首相はソフトボール振興議員連盟新会長に就任
2025年4月26日(土)1時12分 スポーツ報知
ソフトボール振興議員連盟の総会に出席した(後列左3人目が)上野由岐子投手、(前列左1人目は)岸田文雄前首相
ソフトボール女子で五輪2大会金メダリストの上野由岐子投手(ビックカメラ高崎)らが24日、都内で開かれたソフトボール振興議員連盟の総会に出席した。
国内最高峰のニトリJDリーグでもホームグラウンドを持っていないチームも多いのが現状。上野は「五輪で2連覇を果たし、皆様にも強いソフトボールだと思っていただいていると思う。しかし良い戦略だけでは、勝つことは難しい。練習を重ね、スキルを磨き、多くの準備をして試合に臨むことで、結果がついてくると思っています。まずは練習する環境をしっかり整えること」と課題を挙げた。
ソフトボールは28年ロサンゼルス五輪で2大会ぶりに実施競技に復帰。32年のブリスベン五輪での実施に向けても、普及活動が必至だ。少子化による競技人口の減少を踏まえ、42歳のベテランは「子供たちに、将来的にソフトボールを続けることができる安心感を与えることも大事だと思う」と説くと、「私たち現役選手は、結果とともによりたくさんのことを求めながら、精進していきたい」と、競技と普及の両方の活動への思いを改めて語った。
また、ソフトボール振興議員連盟の新会長には、長年、広島県ソフトボール協会の会長を務める岸田文雄前首相が就任した。「さまざまなご縁をいただいてきたソフトボールというスポーツの裾野を広げていかないといけない。これから(26年)名古屋・アジア大会、ロサンゼルス五輪と大きな目標があり、活躍していただかないといけないので、応援したい。引き続き汗をかきたいと思います」と決意した。