首位の京都は勢いホンモノ MF奥川がまた決勝弾「ホームで得点を取りたいなと思っていた」
2025年4月26日(土)6時0分 スポーツニッポン
◇明治安田J1リーグ第12節 京都2—1横浜FC(2025年4月25日 サンガS)
首位の京都はホームで横浜FCに2—1で競り勝ち、2連勝で勝ち点24とした。FW原大智(25)が今季初得点を挙げると、MF奥川雅也(29)が2試合連発となる決勝弾。首位を守った。
ゴール裏のサポーターにささげる一発だった。今季4得点目の奥川は「ファンの方の中にはアウェーまで来られない人もいるので、ホームで得点を取りたいなと思っていた」と喜んだ。本拠地初ゴールが決勝点となり、京都が首位を守った。
同点に追いつかれた後半25分だった。原のパスをエリア内で受けると、鋭い切り返しでDFを翻弄(ほんろう)。「完全にはがせていた。ファーに蹴ろうかニアサイドに蹴ろうか考えていた。GKを見たら迷っていた感じがしたので、ニアに速いシュートを打とうと決めた」。状況を冷静に見極めながら、前節新潟戦に続く勝ち越し弾を叩き込んだ。
公式戦7連戦のラストとなった前節でクラブ史上初の首位に浮上。「一度オフを挟んだタイミングで流れが変わるチームは結構多い。でも選手、スタッフも含めて“今日の試合は重要になる”と練習時から話していた」。注目を集める一戦を勝ち切り、今の順位がまぐれでも春の珍事でもないことをあらためて証明した形だ。
ドイツ1部アウクスブルクから10年ぶりの古巣復帰を果たした今季。「チームを引き上げるためには、もっとパフォーマンスを上げていかないと」。プレー強度の高いチームの中で、違ったアクセントをつけることができる“柔の男”が、さらに京都を強くしていく。 (飯間 健)