山本由伸は”復調”したのか? 好投の要因を公式が分析 3つの球種の「すべてが機能した」

2024年4月27日(土)7時0分 ココカラネクスト

山本が本来の力を発揮できれば、今季2勝目のナショナルズ戦で見せたようなピッチングが続くはずだ(C)Getty Images

 ドジャースの山本由伸が今季6度目の登板となった、現地時間4月25日(日本時間26日)のナショナルズ戦で2勝目をあげた。敵地でのピッチングとなったこの日、6回を投げ、被安打4、7奪三振、無失点と好投し、降板後は救援陣3投手の継投により、ナショナルズ打線を1点に抑え、ドジャースが2-1で勝利。日本人ルーキーがメジャー2個目の白星を掴んでいる。

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 この日は要所でカーブ、スプリット、さらに150㎞台のフォーシームがコースに決まり、序盤から相手打線を翻弄。5回までは、四球と安打2本で3人の出塁を許しただけであり、最後のイニングとなった6回には2死から内野安打など、2本のヒットでこの試合初めて2人のランナーを背負うも、ナショナルズ5番のキーバート・ルイーズを内野ゴロに打ち取り、ピンチを凌いでいる。マウンドを降りるまで味方打線の援護は1点のみだったものの、山本は最後まで集中力を切らさなかった。

 待望の2勝目を手にすることとなったこの日のピッチングは、試合終了後、メジャー公式サイト『MLB.com』でもレポートしている。

 同メディアでは、「今季のヤマモトの調子の浮き沈みの原因の多くは、3つの球種をすべて使いこなせなかったことにある。木曜日の登板では、フォーシーム、カーブ、スプリッターのすべてが機能し、ナショナルズを苦しめた」として、これまでの投球とこの日の内容の違いを指摘している。

 さらに、「フォーシームは40球を投げた。空振りは2回しか取れなかったが、ストライクコールは15回あった。平均球速は81.1マイル。コースのミスもほとんどなく、カーブとスプリッターが相手打者に壊滅的な打撃を与える扉を開いた」と振り返るなど、各球種が効果的に投げ分けられていたと説明。

 また、変化球については他にも、「スプリッターとカーブをそれぞれ26回投げ、合わせて7個の三振を奪った」と綴っている他、「おそらく、6回にカウント3-2からジェシー・ウィンカーに投げてパワーヒッターの外野手を凍りつかせた決め球ほど、いいカーブはなかっただろう」として、見逃しでの三振に斬って獲った降板直前の場面を回想している。

 トピックの通り、この日の登板では制球も安定し、繰り出されるそれぞれの持ち球が威力を発揮していた。25歳の本来の実力を示し、次回以降のマウンドでの活躍を予感させるに十分なピッチングだった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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