ソフトバンク・牧原大 今季2度目の猛打賞 周東不在「1番」で奮闘「結果を出さないと、その一心で」

2025年4月27日(日)6時0分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ ソフトバンク3—6楽天(2025年4月26日 楽天モバイル)

 ソフトバンクは26日、楽天に3—6で敗れ、連勝が3で止まり、再び最下位に転落した。開幕から出場19試合連続安打中の周東佑京内野手(29)が右膝に受けた死球の影響で前日から2試合続けて欠場。リードオフマンを欠いた中、意地を見せたのが「1番・中堅」でスタメン出場した牧原大成内野手(32)だ。9回に零敗を阻止するタイムリーを放つなど、今季2度目の猛打賞で気を吐いた。

 今季3度目の零敗が目前に迫っていた9回2死満塁の場面。右膝に死球を受けた影響で周東が欠場し、2戦連続で「1番・中堅」で先発出場していた牧原大が意地の一打を放った。

 カウント1—2と追い込まれながら加治屋のフォークを右前に運ぶ。7回の満塁機で凡退した悔しさを晴らすタイムリーで1点を返した。代打・嶺井が2点右前打で続くも反撃はここまで。牧原大は敗戦の悔しさをにじませつつ「結果を出さないと試合に出られないので。その一心で今日は挑みました」と口にした。

 開幕セカンドをダウンズに譲るなど、ここまではベンチスタートも多く、悔しい滑り出しとなっている。昨季はケガもあって出場78試合に終わり、今季こそはレギュラーとして年間通して活躍すると臨んだシーズン。焦りもあった。「みんなが打っているのに打ってなくて、やっぱりヒットが欲しくなっていた」と振り返る。

 今は気持ちを切り替えている。「もう一度、若い時みたいな気持ちに戻ってガムシャラにやるだけ」。昨季はセカンド一本に絞ったが、今季は周東が欠場した4試合などで中堅を守り、この日は途中から二塁にも回った。どんな形でもチームに貢献していくつもりだ。

 牧原大は今季2度目となる猛打賞と奮闘したが、今の打線で周東が先発から外れるダメージは大きい。開幕から出場19試合連続安打を継続中で打率・345はリーグ2位。リードオフマンを欠いた4試合は1点、0点、1点、この日は3点と打線が沈んでいる。加えて主砲・山川も最近10試合で打率・056と不振に陥っている。

 チームの連勝が3でストップし、再び最下位に転落した。それでも、周東には無理をさせられない。きょう27日の楽天戦の出場も当日の状態を確認してからの判断になる。牧原大は言った。「出られるだけで感謝してるので。与えられたところで、しっかり自分の結果を出していくだけ」。今のチームに必要なものを示すような言葉だった。(木下 大一)

スポーツニッポン

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