【天皇賞・春】絶対的王者不在…海外重賞Vで勢い乗る4歳馬に注目

2025年4月28日(月)6時40分 スポーツ報知

G1制覇へ順調に調整が進むビザンチンドリーム(カメラ・高橋 由二)

◆第171回天皇賞・春・G1(5月4日、京都競馬場・芝3200メートル)

 第171回天皇賞・春・G1は5月4日、京都競馬場で行われる。1週間を通してさまざまな角度からレースを掘り下げる「考察」は戸田和彦記者が担当する。国内長距離路線は絶対的な王者が不在。新星誕生か、古豪復活かが大きなテーマとなる。プロローグ編では前走で海外重賞制覇を飾り、勢いに乗って参戦してきた4歳馬ビザンチンドリームに注目した。

 昨年はテーオーロイヤルがダイヤモンドS、阪神大賞典、天皇賞・春とマラソンレースを3連勝。圧倒的な強さを示し、この路線では天下が続くと思われたが、昨秋から態勢が整わず現時点で実戦復帰は今秋以降の見込みとなっている。再び王者不在となった長距離界。新星誕生か、古豪復活か—。多角的に見極め、本命馬をあぶり出したい。

 スピードが優先される現代競馬。メジロマックイーンや、ライスシャワーのような生粋のステイヤーが減ったのとともに、時代の流れを感じるのはローテーション。海外帰り初戦がG1というのも珍しくなくなった。今回はビザンチンドリームがサウジアラビアのレッドシーターフH(芝3000メートル)で海外重賞制覇を飾り、勢いに乗って参戦する。

 同レースをステップにした馬で記憶に新しいのが23年のシルヴァーソニック。3着と馬券圏内に突入したが、今年はさらに内容が濃い。サウジの重賞でシルヴァーソニックがハンデが56・5キロだったのに対し、ビザンチンドリームは60キロ。3・5キロ差ありながら、勝ち時計は0秒2遅いだけの3分6秒6で駆けている。同等以上の評価が必要だろう。

 一時期は京都在住で、足しげく京都競馬場に通った記者にとって、何度もライブ観戦した天皇賞・春は、菊花賞と並んで思い入れの深いレース。任されたからには、結果で応える所存だが、1週間は始まったばかり。結論を出す来月2日まで、熟考したい。(戸田 和彦)

スポーツ報知

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