オリオールズ菅野智之、渡米後最多の7奪三振…ヤンキース戦で4回まで快投無失点
2025年4月29日(火)9時1分 スポーツ報知
◆米大リーグ オリオールズ—ヤンキース(28日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパークアットカムデンヤーズ)
オリオールズの菅野智之投手は28日(日本時間29日)本拠地でのヤンキース戦で、今季6度目の先発登板。4回までで渡米後最多の7奪三振を挙げ、無失点とした。
初回は2死満塁とされるも無失点で立ち上がった。2回1死から、8番ドミンゲス、9番ペラザから連続三振を奪い、本拠のファンから大歓声。先取点1点を得て迎えた3回先頭のグリシャムからも87・6マイル(約141・0キロ)のスプリットで空振り三振で3者連続三振とした。続くジャッジには中前へ2打席連続安打、ベリンジャーにも一、二塁間を抜かれて1死一、三塁のピンチに立たされた。だが4番ゴールドシュミットにはスプリットで空振り三振。続くチザムに対してもスプリットの連投で空振り三振を奪い、得点を許さなかった。
4回も1死でウェルズから7つ目となる空振り三振を奪った。これまでの最多は5日のロイヤルズ戦での「4」。スプリットの切れ味がさえ、ハイペースで三振の山を築いた。
打率4割を超えるジャッジとの対戦は、2打席連続で安打を許した。
菅野は、勝敗がつかなかった前回登板23日(同24日)のナショナルズ戦で、オ軍では、昨年9月14日のコービン・バーンズ以来となる2試合連続7イニングを投げ切った。2試合連続無四球と、ますます安定感を増してきた。
チームは、タイガースにダブルヘッダー連敗後、前日は0−7の完封負けで今季ワーストタイとなる3連敗中。開幕前は優勝候補にも上げられていたが、開幕ダッシュに失敗した。エース候補のロドリゲスがキャンプで離脱。開幕投手のエフリンもIL入り。ベテランのモートンは0勝6敗と総崩れ。35歳のオールドルーキーが、2勝1敗、防御率3・54で孤軍奮闘している。
「ここまで彼は、打線の良い相手に対して、緩急を駆使しながら、素晴らしい仕事をしている。春季キャンプで(ヤンキースと)対戦したことも役立つだろう」と試合前のハイド監督。菅野は、フロリダ春季キャンプ中の3月20日(同21日)のヤンキース戦に先発。主砲ジャッジに2四球1奪三振。チザムに本塁打を許すなどとした体験が、生きることを期待していた。