菅野智之 ジャッジに2安打許すも3打席目に空振り三振「ただじゃ終わらなかったのは良かった」

2025年4月29日(火)13時27分 スポーツニッポン

 ◇ア・リーグ オリオールズ4ー3ヤンキース(2025年4月28日 ボルチモア)

 オリオールズの菅野智之投手(35)が、28日(日本時間29日)に本拠でのヤンキース戦に先発。5回5安打無失点、メジャーでの自己最多を更新する毎回の8三振を奪う好投で、チームトップの3勝目を挙げた。

 最大の見せ場は5回無死一塁の場面だった。ア・リーグの打率、打点の2部門でトップに立つジャッジに対し、真っ向勝負を挑んだ。カウント2—0からスライダー、スプリットで空振りを奪うと、6球目の低めスプリットで空振り三振。ジャッジには3月20日(日本時間21日)のオープン戦で2四球を与え「その時にブーイングされたので、ブーイングされないように、真っ向勝負でいきました」と言う。三振の前の2打席はいずれも安打だったが、全ては真っ向勝負を挑んだうえでの結果だった。

 打たれたままでは終わらなかったことは今後につながる収穫だった。「同じ相手にやられないっていうのは常に心がけてやっているので。ただじゃ終わらなかったっていうのは、良かったと思います」と笑顔だった。

 走者を背負いながらも、要所を締めた。初回2死満塁の局面では6番・ボルピをスイーパーで遊ゴロに仕留めてピンチを脱出。3回も1死からの連打で一、三塁とされたが、ゴールドシュミット、チザムを連続三振。チザムをスプリットで空振り三振に仕留めると、こぶしを握り、大きく吠えた。

 4−0の5回2死、ゴールドシュミットにセンターへの大飛球に中堅手・ムリンスがフェンス際でジャンプし“ホームランキャッチ”。菅野は手を叩き、満面の笑みを見せた。直球の最速は94.4マイル(約151.9キロ)。スプリット、スイーパー、カーブ、シンカーなど多彩な変化球を効果的に配球し、冷静にスコアボードにを並べた。

 5回まででメジャーでの自己最多を更新する95球を要した。強力打線だけに、細心の注意を払いながら丁寧に投げた結果の数字だった。ベテランの投球術でチームは連敗を3でストップ。乱れない右腕が、浮上へとチームをけん引する。

スポーツニッポン

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